ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年06月01日
全国のトップを切って 第1支庁で「第6回青少年の一座」開催 5月~6日 本山宥清寺を会場に
去る5月5日、6日の両日にわたって「お寺っていいじゃない‼ ~いのりを声に~」と題し、第1支庁主催「第6回 青少年の一座」を開催いたしました。今までは全国規模で行われていた青少年の一座でしたが、今回は本庁の方針で支庁ごとに開催することとなりました。
 全国に先駆けて開催すること、本山宥清寺をお借りすることの重圧もありました。しかし全てのプログラムが大きなトラブルもなく無事終了し、本山御宝前の多大なるお力添えを感じることができました。
宥清寺布教区、江北布教区、京都布教区から中学生、大学生、高校生の3名が両日の司会を務められ、ご奉公者の先頭に立って、精一杯頑張っていただきました。
 まず1日目の5日は午後時から催しがスタート。佛立第26世講有日良上人に法要をご親修いただき「玉なれどみがゝぬときはものならず 人学ばねば牛も同前」の御教歌で御法門を聴聞させていただきました。
そして午後6時から8時まで2組のアーティストに出演いただき、佛立フェスを開催しました。桃山音楽隊「MOMONGA」の賑やかなアイルランド音楽は、通りすがりや海外の旅行者の方などにも響き、たくさんの宗外者にご来場いただくきっかけとなりました。
またシンガーソングライターの本井美帆さんがフェスの最後に歌ってくださった「花は咲く」は夕暮れの幻想的な本山を会場にしっとりと歌い上げられ、参加者一同が感動し、一つとなった瞬間でした。
 6日は午前10時にオープンしました。この日は本山境内や会館2階の法悦殿に約20店舗の屋台と展示を設置しました。さらにオープニングでは和楽器集団「東」の和太鼓と笛による活気ある演奏をいただき、本山全体が一気にお祭りムードとなりました。
また、お寺でのイベントに参加していると感じていただくため、納骨堂前では「ご先祖さまにごあいさつ」と題し、先祖供養や戦死戦没・自然災害で亡くなられた方々をご回向させていただけるブースを設けました。
12時から本堂において松本現喬支庁長を奉修導師に、お看経の一座を設けました。宗外や普段あまりお寺にこられていない方々にもお看経の方法がわかるよう委員長3人によるレクチャーもあり、参加者一同が心を一つにしてお看経させていただくことができました。
フィナーレには「祈りのモザイクアート」として、参加者が祈りを書いたおりがみを貼り合わせてつくられた大パネルをお披露目しました。誕生寺所属コーラスグループ「蓮合唱団」と参加者による「花は咲く」の大合唱が感動を誘いました。最後に委員長がやぐらの上からお菓子をまいて全プログラムを終了いたしました。
 両日ともに全プログラムを無事に終了し、晴天のお計らいもいただきましたが、今回の一座の目標であった「第1支庁管内の全ての寺院・教会から1名以上参加する」を達成することができず大変残念でした。
自分たちのご奉公不足をお懺悔するとともに、第1支庁管内の異体同心をご祈願させていただかなければならないと強く感じました。また20代以下のご奉公者・参詣者も少なく、今後の法灯相続や下種結縁のご奉公も課題であると考えさせられました。
 しかしながら「青少年の一座」として30代以下の青年たちが考えた企画を、40代以上の壮年会・婦人会の方々が快くお手伝い下さったことに心から随喜させていただきました。「青少年のこと」を「青少年だけ」に任せるのではなく、自分たちも一緒に考え、ご奉公させていただきますという姿勢に、佛立信心の信念・スピリットを感じました。
また委員長の3名も大役を終えて、それぞれ信心増進のきっかけとなったようです。友義くんは「これからもしっかりお寺にお参りし、また、青少年の一座で友達になったみんなにも会いに行きたいと思います」と語り、名嶋くんは「委員長をやりたくなかったけど必ず何かの縁がくると思い、がんばりました」と話してくれました。
平間さんは「委員長という大役の不安が大きかったのですが、振り返ると大変貴重な体験をさせていただき、随喜いたしました。これからは自分が率先してお寺にお参りさせていただかねばと意識を高めるきっかけとなりました。みなさんに支えていただいてご奉公が成就し、心から感謝しています」とお話しくださいました。
 今後の課題と向き合うと共に「お寺っていいじゃない!」「私にはお寺があるじゃない!」とより多くのみなさんの「心の拠り所」となるお寺作りを第1支庁管内寺院・教会が率先してご奉公させていただき、今回の一座が長い歴史の大きなターニングポイントとなることを祈ってやみません。
(誕生寺・梶本明子記)