ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年04月05日
第4・5・6支庁 乗泉寺にて恒例の合同教務大会を開催 —児童虐待についての講義をいただく—
第5支庁・東京乗泉寺(住職・川口日智上人)において、去る2月15日11時より、恒例となっている第4・5・6支庁合同教務大会が開催された。

 11時よりお看経の後、川口日智上人は『信行を楽しむ人の長生きは すればする程功徳重ねむ』の御教歌で「煩悩の奴となってしまっては、罪を重ねて罪障を積んでしまいます。せっかく人間に生まれて、貴いご信心にお出会いできたのですから、少しでも長生きをして功徳を積ませていただくことが大切です。最近は、健康寿命ということが言われています。長寿者というのは、元気で長生きしている人。長命者とは、少し語弊がありますが、ただ長生きして命のある人。昨日までピンピンして元気だったのに、突然亡くなってしまった、というような死に方が理想です。ご信心をさせていただいている人は、健康で長生きして、ご奉公をさせていただき、功徳を積ませていただきましょう」と御法門を拝まれた。

 続いて第4支庁長・清水泉洋師より「ご信者の家庭で虐待があっては困りものですが、ご信心をお勧めして、お教化をさせていただこうとする家庭に虐待があった場合、適切なアドバイスとお折伏がさせていただけるよう、真剣に聴講させていただきましょう」と、開催の挨拶を述べられた。その後、12時30分より『子どもの虹情報研修センター』研修部長・臨床心理士・明治大学及び大学院兼任講師・増沢 高氏より「児童虐待について」の講義をいただいた。平成2年度から平成26年度までの児童相談所における虐待対応件数の推移と児童虐待による死亡事例。児童福祉施設の役割と現状。虐待にいたる家族の抱えた課題。虐待を受け続けた子どもの苦しみ等について報告があり、家族とのつながり、そして子どもとのつながり、暮らしを支え、育ちを支え、虐待の連鎖を絶つことが重要であると講演された。


《増沢高先生プロフィール》

子どもの虹情報研修センター研修部長。臨床心理士。千葉大学大学院教育学研究科教育心理修士課程終了。情緒障害児短期治療施設「横浜いずみ学園」副園長を経て、平成14年より子どもの虹情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)勤務。
明治大学文学部兼任講師、明治大学大学院文学研究科兼任講師、椙山女学園大学大学院人間関係学研究科非常勤講師。