2020年07月01日

強まる各国の佛立教講の絆 イタリア教区長 福岡日雙

前回掲載されたイタリア、ローマ在住信徒のヴァレンティーニ・麻樹さんの報告にもありましたように、イタリアの教講の間ではコロナウイルス感染、蔓延(まんえん)という厄難を、ご信心で克服すべく異体同心の絆が以前にも増して強くなり、信行に一層心がけるご信者が増加しています。
 そうした状況下、イタリア教区長の福岡日雙師がイタリアの教講に送られた新たなメッセージを掲載いたします。(原文は英語)

 異体同心の絆
 私は1998年から布教活動のためたびたびイタリアを訪れてまいりました。
 数年前、南イタリアに赴いた折、地元出身のご信者から興味深い話を聞きました。
 現在、佛立宗の組が結成されている南イタリアの地域では昔からこんな習慣があるのだそうです。
 隣人の中に死者が出ると、その家の周りの人たちは当番のようにして、死者の出た家の家族のために食事を作り、運ぶのだそうです、それは1日や2日ではなく、なん日も続けられるとのことです。
 おそらく、これは家族を失い、悲しみにうちひしがれ、食欲もなくした遺族への隣人の思いやり、いたわりの気持ちから生まれた風習なのでしょう。
 もっとも、こういった風習は都会ではすでになくなっているそうですが。
 日本でも、昔はおそらくこんな慣習があったはずなのですが、今は見聞きすることはありません。
 今、私たちは〃少子高齢化〃と言われる世の中に暮しています。そうした中にあって、私たちも今一度、南イタリアに残されているうるわしき習慣を見習い、新たな人と人との相互扶助のあり方を模索しなおしたいものです。
 佛立宗の信徒は互いに必ずしも隣り合って住んでいるわけではありません。遠く距離を隔てた所に住んでいる方も多いでしょう。けれども、たとえ遠く離れた所に暮す者同士であっても、異なった国に住む者同士であっても、佛立信者として互いに助け合い、励まし合うことはできるのです。
 今年に入り世界中に蔓延したコロナウイルスの厄難に世界各国の人々が見舞われる状況下、イタリアの多くのご信者はダニエッレ良誓師の指導の下、互いに励まし合いながら、この苦難をご信心で乗り切ろうと励んでいます。同時に他の国の佛立教講とも連携して口唱に心がけています。
 こうした姿は本門佛立宗の美風である、異体同心の精神のあらわれでもあり、またイタリア、とくに南イタリアに残された相互扶助の美風、伝統を受け継いでいるからでもあるのでしょう。
 御法のお力をいただき共々にこの苦難を乗り越え、健康で御題目弘通の道を歩めますようにと祈りつつ南無妙法蓮華経。       
合掌