ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年04月05日
神戸布教区 木村総長を迎え「神戸佛立口唱会」を開催
毎年恒例の神戸布教区主催の高祖御降誕を慶讃して『神戸佛立口唱会』が、去る2月28日に会下山本法寺に於いて盛大に開催された。当日は、晴天のお計らいの中、少し肌寒い天候ではあったが、本堂内での口唱会では汗ばむ状態で熱気あふれる御題目口唱、お祖師さまへの報恩の誠である御法味を捧げた。参加目標450名を上回り、総勢461名の参詣であった。

 続いて第二部では、先ず中西清慎布教区長の挨拶があり、講演では宗務総長・木村日覚師より、本年度の弘通方針である『折伏を実践するご信者を増やす運動』と題してご講演いただいた。御講有・山内日開上人は年頭のおことばで、本年度は「佛立開導日扇聖人ご生誕200年」の正念場の年と仰せである。今年には教化誓願を達成し、平成29年度は御礼言上ができるようにすることが大事。その折伏お教化には、信念、慈悲、行動の3つが大事であり、信念とは道理・証文(理論)のことだが、理論よりは現証が大事である。その現証を顕わすのには、慈悲心を持つことであり、慈悲とは「抜苦与楽」であり不軽菩薩の逆縁を恐れないことである。つまり、慈悲の心を行動に移すことであると具体的に、ご自坊のご利益談を交えてわかり易くお教えいただいた。そして最後に吉田基参与が閉会の辞を申しあげ、無始已来の言上を以て当日のプログラムを終了した。

 また、前日の27日には、教法寺を会場に弘通部長会議を開催。木村宗務総長にもご出席をいただき、布教区管内寺院の御住職、弘通部長さん方にご参加いただいた。その弘通部長会議でも、木村総長よりお話をいただき、本山初灯明料の奉納額が減少傾向になっている。金額よりも奉納者の増加を図ること。また、神戸布教区の5ヵ年の教化誓願達成率は26%で最低である。海外のご弘通は現証ご利益でご弘通が進展している。法灯相続をもっと真剣に考えてやるべきだとお話しいただいた。特に海外でも、遠妙寺のフィリピン・ネグロス別院の海外布教は6年前から始まっている。今でも日本の戦後の物価状況で、お金がないから病気になっても医者にかかれない状態である。自ずと神仏に縋るしかない。お看経と御供水で現証ご利益をいただく等々、色々とお話をいただいた。

(大法寺・小森清要 記)