ほんもんぶつりゅうしゅう
2016年03月01日
神戸布教区「第32回壮年交流会」を開催 —壮年会員の掘り起しを主眼に御講を奉修—
昨年11月23日、中央区・教法寺を会場に神戸布教区主催「第32回壮年交流会」を開催しました。
壮年会は婦人会等と比べますと、仕事をされている割合が多く、どうしても参詣が伸び悩む現状があります。そこで今年は壮年会員の掘り起しを主眼に、佛立宗の原点である御講を奉修させていただくことになりました。

 午前10時、中西日源御住職ご唱導により御講が始まりました。お看経の後、中西御導師の御法門を拝聴いたしました。御教歌は「すればする体を己れ持ながら でけぬと云は心也けり」で、本来ならご奉公ができるのにできないという卑下慢について、古代史研究家の宮崎康平氏のお話を例えに、分かり易く教えていただきました。宮崎氏は大正6年生まれ、九州の島原鉄道の重役まで務めますが33歳の時に失明し、絶望の淵に立たされます。ですが思い直して前向きに生きることを決意。その後は古代史に興味を持ち、九州各地を夫婦で歩き回り、その調査結果として著した『まぼろしの邪馬台国』で吉川英治文化賞を受賞。気持ちさえあれば何でもできるわけで、これがご信心では特に大切なことであり、閂(かんぬき)を入れずに励むことを再認識させていただきました。

 第二部は、事前に各寺院から出た質問に対して、ご出座の大法寺、正法寺、日法寺、香風寺の各御住職方にお答えいただく形式で進みました。「木琴を叩く速さの違いに何か決まりがあるのか」や「佛立宗のみ教えが一番正しい根本であることを、世間の人々にどのように話せば理解されるのか」等々、身近でありながら大切なことを明確に回答していただいたので、お参詣の方々は非常に参考になったと思います。その後、無始已来を全員でお唱えして無事終了となりました。

 参詣は教務が7師、講務が77名で、その内、壮年会の潜在会員は11名でした。今回の御講を契機として、布教区管内の各壮年会が益々隆昌発展することを祈念する次第です。 

(川手信興 記)