2017年12月01日

10月26日~11月9日 2週間にわたり ブラジル講有巡教 盛大に勤まる

第26世講有日良上人は、去る10月26日より11月9日までの約2週間に亘りブラジルへご巡教遊ばされ、開導聖人ご生誕200年慶讃法要はじめ、リンス大宣寺の創立80周年法要等をご奉修、無事に帰国なされた。その模様を随行団参の一員であった本庁弘通局主事・柴田教信師より報告いただいたので、今月号と来月号の2回に亘り掲載させていただく。

①無事に到着 隆昌寺へ

この度のご巡教は今まで講有上人においでいただけなかった寺院を中心に予定が組まれ、延べ10日間で8ヵ寺と3ヵ所を巡ったブラジル行脚の旅となりました。講有上人ご夫妻、随身師2名、随伴は団長であり弘通局長の植田日事師、海外部長の伊藤随隆師、弘通局主事と信徒9名による総勢16名の一行でした。

10月26日、西日本組は関西国際空港から、東日本組は羽田空港から出発し、経由地であるドバイで合流してサンパウロへ向かいました。
合計25時間20分のフライトを経て、27日の夜にサンパウロ・グアルーリョス国際空港に到着。ブラジル教講の皆さんより熱烈なお出迎えをいただきました。

10月28日はサンパウロより陸路にて30キロ。モジ・ダス・クルーゼスの隆昌寺にて、お助行と無事安着のお看経がありました。講有上人をお迎えするため、教区長の高崎日現師を始め多くの教講が参集されていました。
お看経の後の式典では子供会によるコーラスに引き続き講有上人ご夫妻への花束贈呈、開導聖人ご生誕200年の記念ご奉公として発刊された、ポルトガル語翻訳の佛立御教歌要集が献上されました。
高崎日現師、教区理事長の東原エジソン氏が講有上人をお迎えできた喜びを述べられ、隆昌寺事務局長の栗田睦氏が講有巡教の記念事業として、納骨堂の改修、信徒駐車場の整備、庭園の完成が無事に成就したことを報告されました。
団長の植田日事師は挨拶で、ブラジル教講が異体同心でご弘通ご奉公に励まれる姿に随喜の言葉を述べられました。
講有上人は佛立開花運動誓願達成を激励され、御法門では御題目口唱に励んで御法の御守護をいただくことが信心の基本であることお諭しくださいました。

②佛立寺 日教寺の慶讃法要

隆昌寺を出立した一行はタウバテまで112キロを移動し、佛立寺にて開門式とお助行に参詣しました。佛立寺はこの度の講有巡教に合わせて山門を新たに建立し、講有上人より開門式としてテープカットをいただきました。
ご住職のマセド信徳師は講有巡教を40年ぶりにいただいた喜びと共に、佛立教育専門学校在学中に熊本の長薫寺でご奉公をさせていただいたお礼を述べられました。
昼食は寺内のホールで手作りのご供養をいただきました。ブラジルでは教講が一堂に会するビュッフェ形式が主流で、信徒のみならず友人や恋人までもがお寺に集まり、皆で食事を楽しむ習慣があります。それが下種結縁の場になっているとのことでした。
またブラジルでは多くの寺院に体育館やフットサルのコートがあります。日曜日には信徒内外の青少年が集まり、弘通の一助となっています。

 10月29日はサンパウロのブラジル中央寺院日教寺で、高祖会に併せて開導聖人ご生誕二百年慶讃法要、カマルゴ・ハナ姉の得度式とモライス教竜師・フェヘイラ伯是師・オリベイラ教正師の1周忌法要が併修されました。
 ブラジルの全教務が参詣出座をされ、各寺院より団参された本堂一杯の信徒の中、若い女性の教務(20歳)が誕生しました。それは昨年、3名のご住職を亡くされたブラジル教区の悲しみを乗り越える歩みのように感じられました。
 各種式典では花束贈呈に引き続き、記念品としてロンドリーナ本法寺信徒、工藤カルロス画伯制作の講有上人肖像画が贈られました。
 講有上人はご挨拶の中で、昨年ご遷化になったご住職3師へ哀悼の意を表され、ブラジル教講が異体同心でご弘通に励むことが3師への報恩であると、参詣の信徒遺族を励まされました。
 御法門では、無常の世に生きるお互いは「毎日無事に信行に励めることが一番のご利益である」と感得することが大事であることをお教えくださいました。
 御会式をお勤めになった後、講有上人はブラジル教務との勉強会をお開きになり、ご自坊のご弘通のお話などを親しくご教導されました。
その間、団参一行はサンパウロ市内にあるイビラプエラ公園を見学し、コンゴニャス空港より空路約330キロ、講有上人より一足先にクリチーバに向けて出発しました。

③如蓮寺 そしてイグアスへ

10月30日は講有上人に随伴しクリチーバの如蓮寺に参詣しました。菩提樹の幹がモチーフとして描かれている御宝前は、日本では決して見られない不思議な雰囲気がありました。
如蓮寺のご住職・近藤妙秋師はお年を召された尼僧でいらっしゃり、流暢な日本語で講有上人と団参一行の無事をご祈念くださいました。
 如蓮寺を後にした一行はクリチーバから空路約530キロ、イグアスに向けて出発しました。翌31日にかけて束の間の休息、イグアスの滝観光です。
 この地域は連日雨が降っており、当日も雨天の予報でした。しかし講有上人のお徳をいただき、快晴の下でのイグアス観光。しかも前日までの雨による増水で、普段よりも迫力のある滝を見学することができました。
イグアスの滝はブラジルとアルゼンチンの国境になっています。ブラジル側からは滝を見上げ、アルゼンチン側からは滝を見おろす格好になります。どちらも自然の雄大さを感じる貴重な体験となりました。
イグアス観光を終えた一行は空路約840キロ、再びサンパウロに戻りました。

④佛立聖地と各寺院助行 

11月1日は陸路タピライへ向けて169キロ、団参者だけで佛立聖地に向かいました。
 現地信徒の話では、前日までの雨により聖地は大変ぬかるんでおり、靴が泥に埋まるとのこと。車中からの参詣も止む無しと半ば諦めていました。
 しかしここでも講有上人のお徳をいただき、不思議とぬかるみが一切なく、しっかりとした土の上でお看経をあげることができました。
 導師は植田日事師が勤められ、ブラジル教区理事長の東原エジソン氏が佛立聖地の意義と平和の鐘の由来を述べられました。記念に参詣者全員が鐘を撞き、サンパウロへの帰路に就きました。

 11月2日はサンパウロから空路470キロをロンドリーナまで飛び、夕方から本法寺のお助行に参詣しました。本法寺は昨年ご遷化されたフェレイラ伯是師がご住職を務められていたお寺で、講有上人がご回向の言上をされました。
 ご住職のコレイア日友師は挨拶の中で、前回、講有上人をお迎えした時のお写真を紹介されました。それは四十年前に佛立第16世講有・小山日幹上人をお迎えされた時のもので、講有上人のお師匠でいらっしゃる権大僧正・高須日薫上人のお姿もありました。そのお写真に講有上人も奥様も大変喜ばれ、奥様は涙を浮かべられるほどでした。
植田日事師は挨拶で、ご住職を亡くされた本法寺の信徒遺族をあたたかく励まされ、ブラジル教区のご弘通発展は日本の佛立信徒の誇りでもあることを述べられました。講有上人は御法門で、伯是師はどこへも行かず、先師聖人方と御本尊の中にいらっしゃることをお教えくださり、信徒遺族を励まされました。
夕食は本法寺の信徒と一緒にご供養をいただきました。宴もたけなわになった頃から、講有上人ご夫妻との記念写真を望む信徒が一組二組と現れ、列を作るほどになりました。ご巡教の恒例とは伺いましたが、お一人お一人と笑顔で言葉を交わされ、握手をして撮影に応じられるお姿には、ブラジル教講の喜びもさることながら随伴参詣をさせていただけたことに改めて喜びを感じました。

 11月3日はサランジに向けて96キロを移動。本妙寺のお助行に参詣しました。本妙寺は故オリベイラ教正師がご住職を務められていたお寺です。ご住職の高崎日現教区長は、遺族と教講の悲しみを講有巡教の喜びで乗り越え、ご弘通に励むことを述べられました。
講有上人は御法門で本妙寺の信徒遺族を励まされました。
 本妙寺を後にした一行は陸路174キロ、プレジデンチ・プルデンチの日扇寺へ向かいました。故モライス教竜師が住職を勤められていたお寺です。
お助行は夜からでしたが、仕事を終えた信徒の参詣で本堂が一杯でした。式典では教竜師のお子様二人が講有上人に花束を贈呈し、講有上人は先の2ヵ寺同様に御法門で信徒遺族を励まされました。