2020年02月26日

新型コロナウイルス感染症の宗内対応に関するガイドライン

新型コロナウイルス感染症の宗内対応に関するガイドライン

 令和2年2月25日、政府より発表された新型コロナウイルス感染症対策本部の基本方針を受け、宗門として以下の対応を宗内教講に対して呼び掛けさせていただきます。ただし、このガイドラインは、各寺院がご奉公を進める上での参考です。新型コロナウイルスの今後の感染拡大状況や終息の時期については、新しい疾患だけに専門家も予測が困難で、過去の類似のケース等がどこまで参考になるかも未知数です。また、感染の拡がり方には地域差もありますから、各寺院が最新の状況をよく把握してこのガイドラインと照らし、信行道場を維持する最善の判断をされることを期待します。
 なお、このガイドラインは、新型コロナウイルスの感染拡大が予測困難な事案であるため、今回は本年3月末までの動きを想定したものとし、それ以降の対応については状況の推移を見ながら、必要であれば改めて通達させていただきます。

■■■ 1.基本的な考え方 ■■■
 本門佛立宗の寺院は、病をはじめとする様々な問題を抱える人が日常的に縋る場ですから、常にどなたの受入れもできるよう、国難に近い緊急事態であっても門戸を開ける努力をせねばなりません。そのためには、宗内の寺院が新型コロナウイルスの感染拡大の場となって閉鎖せざるを得ない事態とならないよう、所属の教講は《感染をしない努力》および《感染者とならない努力》に向けた意識を広く共有し、日常のご奉公に努めることを求めます。

////////// 感染しない努力 //////////
 今回の新型コロナウイルスは、発熱等の症状がない状態の感染者がウイルスの感染源となっていると言われます。症状のない人が感染源では、どこで、誰からウイルスをもらうか、予測ができません。
 故に「自分だけは大丈夫」「この地域はまだウイルスがいない」などと油断せず、手洗い、うがい、マスクの着用等を励行する意識を高め、人混みへの不要な外出も控えて、万が一にも自分が感染をしてご奉公に支障が出ないよう、全信徒に予防の意識を徹底してください。
また、高齢者や疾患のある方のご奉公参加は、終息期までは十分な配慮をお願い致します。

////////// 感染者にならない努力 //////////
 十分な注意をしていても、知らないうちに感染する可能性があります。今後の検査体制がどうなるかは不明ですが、自覚症状が出るまで十日前後の時間がかかるようですし、症状が出ないまま治る人もあると言われています。ですから、気付かぬうちに感染源になっている場合もあるわけです。
 そのことを踏まえて、万が一、自身が知らずに感染していても、ウイルスを拡散せずに済むよう普段からマスクを着用し、ご奉公の場でも咳エチケットの励行を徹底してください。また、発熱等の体調不良があるときは無理をせず、ご参詣やご奉公は控えることも周知してください。

■■■ 2.各種行事の執行 ■■■
①【御会式】……各寺院で最も多く人が集まる行事が御会式です。特にこの時期は各地で門祖会が奉修されていますので、それぞれに対応を苦慮されていることと思います。

●2月25日に政府が発表した「国内での健康被害を最小限に抑える上で、今が極めて重要」とした国民への感染予防の協力を受け、3月10日までの二週間以内に予定がされているケースについては、当該の地域での感染の有無に関わらず、4月以降への延期を検討されることをお勧めします。

●本日より二週間以降に予定される場合も、今後の推移次第では延期できるよう準備を進め、特に感染拡大が顕著な地域では積極的な日程変更がなされることをお勧めします。

●御会式の執行に当たっては、将引は徹底しつつも「体調不良時の参詣は控える」「参詣時はマスクを着用する」等を確実に伝え、今回は参詣者が減少しても可とする姿勢で臨むことをお勧めします。

●当日は奉修局が消毒用アルコールやマスク不携帯者に渡すマスク等を用意し、感染拡大を極力抑える努力をすると共に、参詣後のご供養席等も簡略化して感染機会を減らすことをお勧めします。


②【春季彼岸会】……お彼岸は時期を変えることができない行事で、特にご先祖を大切にする高齢者のご参詣が多く見込まれます。
●感染が拡大している地域では、お塔婆等の事前申込を事務局が責任持って受け、当日は教務員と事務局代表が法要を執行し、一般の参詣者はご遠慮いただくといった、譬えるならスポーツの「無観客試合」のような形態も検討されることをお勧めします。

●参詣者を迎える場合は、先の御会式に準じた対応をお勧めします。


③【レクレーションや教養会】……特に緊急性のないものは、延期または中止をお勧めします。


④【御 講】……御講は寺内で奉修するものや信徒の家庭で勤まるもの、参詣人数の多少等、さまざまな形がありますので、地域の感染状況を踏まえて個別の対応が必要になります。

●大勢の参詣される寺内御講のような場合は、御会式に準じた対応をお勧めします。

●信徒宅での御講は、少人数の場合は参詣者の健康状態の把握がしやすいと思います。事前によく確認をし、体調不良の方の参詣は控えていただいた上での奉修をお勧めします。

●地域の感染状況により、御講の奉修が困難な場合は、教務員外護の観点からの事務局のサポートをお願いします。


⑤【その他の法要】
葬儀や結婚式などの日程変更が難しい法要は、当該のご家族と相談しながら感染対策をしっかり講じて執行してください。

●初参詣や年忌回向等は今回の特殊な事情を鑑みて、「新生児の初参詣は生後一か月の頃」「命日に遅れて法事をしない」等の慣例に囚われず、ある程度終息を見た時期に延期をする方向で、当該のご家族と検討されることをお勧めします。

 ともかく、宗内の法城が感染源となり、一時的にでも閉鎖を余儀なくされて、ご弘通の機能がストップするような事態は可能な限り避けねばなりません。こうした危機意識を寺内信徒が広く共有し、手洗いやマスク着用等の感染予防に普段から取り組む空気を作ることは、感染拡大による被害を最小限に抑えることに繋がります。寺内でよく話し合い、各寺院で早速対策を講じてください。
 また、「新型コロナウイルスの感染拡大、早期終息の御願」を、皆でご祈願させていただきましょう。

2020年2月26日
本門佛立宗 宗務本庁
宗務総長 小西 日演