ほんもんぶつりゅうしゅう
2020年01月01日
SDGS(エス・ディ・ジー・ズ)への取り組み 高祖ご降誕800年慶讃ご奉公の一環として
お祖師さまのご奉公
相次ぐ自然災害と戦乱によって、社会は混乱し、人びとが苦悩にあえいだ鎌倉時代。この世を明るく照らし、人と社会に安らぎをもたらすため、「本門八品所顕上行所伝本因下種の南無妙法蓮華経」をお弘めくださったのが高祖日蓮大士です。

お祖師さまの念願
南無妙法蓮華経をお唱えすれば、当人はもちろん、その周囲にまで妙法の功徳が行き渡ります。世界に御題目のご信心が弘まれば、草木や山川などの自然環境、そして地球全体を妙法の功徳で包むことができます。そうしてこの娑婆を浄化すれば、御仏のおわす仏国土にすることができます。これを「一天四海皆帰妙法」あるいは「浄佛国土」といい、日蓮大士が目指された究極の目標です。

お祖師さまのお手本
日蓮大士には終生、修行のお手本がありました。それは、法華経に登場する常不軽菩薩です。法華経には、すべての人は仏道修行によって御仏の果報をいただくことができると説かれ、故に常不軽菩薩は行き交う一人ひとりを尊い存在として敬い、合掌し、仏道修行を勧めたのでした。

高祖ご降誕800年慶讃ご奉公
令和4年(2022)は、日蓮大士がお生まれになって、ちょうど800年にあたります。本門佛立宗ではこれを記念し、日蓮大士に倣(なら)って「世にともしびを 人にやすらぎを」をスローガンに、5年に亘る慶讃ご奉公を展開しています。それは、日蓮大士の御教えを学び、世界全体をよくするために、御題目のご信心に取り組み、また人にもお勧めする運動です。

SDGs(エス・ディ・ジー・ズ)
誰ひとり取り残さず、一人ひとりの存在を大切にし、世界全体をよくする――
私たちの慶讃ご奉公とよく似た精神でおこなわれている世界的な活動があります。それがSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)です。 
貧困や差別、環境破壊や紛争など、世界のあらゆる課題に対し、さまざまな立場から改善を目指す行動目標です。日本国内でもすでに取り組みが始まっており、東京オリンピック・パラリンピックや大阪万博でも重要な位置づけになっています。
誰にとっても決して他人事ではない、重要な取り組みです。また、SDGsのゴールは2030年に定められています。その翌年、2031年は、本門佛立宗が長期計画のゴールとしている高祖日蓮大士750回御遠諱にあたります。


できることから始めよう

日蓮大士の御教えをいただき、宗内に止まることなく、広く社会に訴えかけるご奉公が展開できますよう、この度の慶讃ご奉公において、その一環としてSDGsの取り組みを推進いたします。
 今、私たちにできることから始めようではありませんか。

御教歌
吾祖師の御なは日蓮世の人の  こゝろのやみを照す妙法