ほんもんぶつりゅうしゅう
2018年12月01日
清雄寺門末2ヵ寺で住職継承式  小山日秀師より新住職へ法灯継承 第6世に栢森清立師  第4支庁横浜・経力寺
經力寺では、去る10月21日、本寺清雄寺巡教・高祖会に併せ、草創100年記念法要・住職継承式が奉修され、第5世・小山日秀師から第6世・栢森清立師へ法灯が継承されました。
 經力寺の縁由は今をさかのぼる事、百年前。本門佛立講・東京支部(清雄寺)の横浜在住信徒が、御牧清行師(日行上人)を開基設立者に戴き、大正7年4月、横浜市中区に仮親会場を設置したのが、その始まりです。
後に第16世講有となられる第2世・小山日幹上人、第3世・宮宇地日度上人は草創期のご苦労を一身にまといご弘通遊ばされ、今日に至る基礎を築かれました。戦中戦後の混乱期にあっては、第四世・千草日悟上人が能く法灯を継承され、戦後、茨城県に別院建立、さらに寺号公称を果たしました。
 昭和61年、第5世小山清信師(現・日秀師)へ継承後は、旧本堂改築、庫裏客殿新築、常陸太田別院本堂庫裏の新築、そして平成23年には講有巡教に併せ新本堂建立。信徒の帰依篤く、次々とご奉公成就しました。
その日秀師は、草創100年正当の本年、1月1日、大本寺清雄寺第22世に晋まれ、10月21日を以て經力寺住職位を退任し、栢森清立講に住職位を継承されることとなりました
当日はおだやかな秋晴れの中、講尊・小山日誠上人ご唱導のもと、清雄寺門末「覚英会」の全住職・清雄寺教務部が出仕。門末寺院その他、有縁のお参詣者で本堂は満座となりました。
法要では、日誠上人による高祖会言上・草創100年御礼言上・住職継承式言上に続いて、日秀師による『退任御礼言上』、新住職・清立師による『継承奉告言上』、さらに日誠上人に草創100年記念ご奉公『御尊像御修復』無事成就の御礼言上をいただきました。
式典では、まず日秀師に対し日誠上人より『退任住職25年以上宗門表彰』伝達。信徒代表より退任慰労金と御礼の言葉が贈られ、本堂は万雷の拍手に包まれました。次いで新住職に日誠上人より住職辞令下付。日秀師より住職印璽・過去帳継承、そして門末教講より祝辞が述べられました。
日誠上人の御訓示では、日秀師の長年にわたる本末寺院兼務ご奉公が労われ、新住職に対し、先師上人、特に先住が心血を注がれたこの道場で更なるご弘通発展に励むように、とのお言葉を賜りました。
御法門では「わが祖師の御悦を信ずれば みのりの為に身をゝしむかは」の御教歌をいただかれ、教講一同、異体同心にて報恩ご奉公に気張らせていただくことが肝要である、とご教導いただきました。
最後に日秀導師が33年間のご奉公を振り返りご挨拶。苦楽を共にした信徒が感涙を抑える姿が見られました。続いて新住職が無事奉修の御礼と決意表明を力強く述べ、仁比勝事務局長のお誓いの言葉・挨拶を以て、感動のうちに式典は無事に終了。その後、横浜中華街に会場を移しご供養。各テーブルに新旧住職が挨拶に訪れ、和やかな雰囲気の中での会食となりました。