ほんもんぶつりゅうしゅう
2021年06月01日
門祖会に併せ日喜上人23回忌を奉修 ネット環境整備しオンライン参詣も
去る4月4日、札幌信廣寺において佛立第26世講有・髙須日良上人のご親教を賜り、門祖会併せて信廣寺第4世住職佐々木日喜上人御23回忌法要を、好天のもと厳修させていただいた。
折からのコロナ禍に対し、信廣寺では朝のお看経の30分前に晴天無事奉修・コロナ終息のご祈願をさせていただいていた。当日の朝は小雨が降るも猊下が到着する少し前には雨が上がり、以降御会式の奉修が終わるまで好天に恵まれ、猊下の御徳と仏天のご加護をいただいた御会式となった。
当住・石岡日敬師は挨拶の中で「今年2月に京都で緊急事態宣言が発令されたときは、どうなることかと思いましたが、3月に解除され無事に御講有上人のご巡教が始まり、第1弾が金澤寺、そして第2弾がご親教として当山と、ともに門祖会に併せて日喜上人第23回忌をお勤めいただけたこと、教講一同、誠に随喜いたしております。
日喜上人のおかげで、この大本堂を建立させていただくことができました。この度はコロナ禍の対応として、寺内のWi―Fiのネット環境を整備し、ただ今も本堂内代表参詣100名の他に階下御供養場とホールの特設会場合わせて50名が道内の各寺院ともつないで、多くのご信者が御会式参詣できています。3密を避けてお参りでき、また自宅にいながらの御法門聴聞もできるわけです。
また普段ご奉公に徹し、本堂に上がることのない青年会とくんげ会が本堂でお参りしています。めったにお目にかかることのない猊下のお顔を間近に拝する感激に大変随喜しております。本当にこのコロナ禍をおしてお越しいただいたこと、これ以上の激励はございません。教講一同はなお一層コロナに負けず異体同心で報恩ご奉公に精進します」との誓いを述べた。
猊下は日喜上人について「23回忌ともなれば、上人を知っているご信者が少なくなっていきます。知らない方はどうか先輩信者さんやお教務さんの話をよく聞いて、教えを伝え残し、来るべき27回忌に向けて報恩の誠を尽くしてください」と激励された。
そして御法門では、御教歌「あひがたきみのりにあへりよの中の つねなきことをわすれざらなん」と、生まれがたい人として生まれ、お出値いしがたい妙法の教えに出値ったお互いの生き方は、この世は無常の世であることを忘れてはいけない。年齢に関わらず終活が大事。死ぬまでの間にやるべきことの優先順位をつける。佛立信者にとっての最優先事項は御題目で多くの人を救うこと、と菩薩行の大事を諭された。
お参詣は代表参詣により人数が制限されるも、通常の御会式さながらの荘厳と喜びの中、無事に円成した。
他寺院からも含むオンライン参詣による視聴も、インフラの整備が行き届いていない地域、ご信者のフォローなど、これからの課題が垣間見え、誠に意義深い御会式となった。 (文責・諸戸信持)