ほんもんぶつりゅうしゅう

2014-05-28 13:29

講有巡教、奉修される

5月25日(日)、伊豆半島の南端、下田に位置する当山にて講有巡教が奉修された。
 
下田のご弘通は、昭和5年、平山才作氏の入信に始まる。地元の教化を進める平山氏を支援するよう、当初は乗泉寺の日晨上人(第15世講有)が若き日の井上日慶上人(第22世講有)を派遣。当時は船で同地に渡り、ご弘通が進められた。やがて昭和11年には親会場が設立され、同21年に寺号公称。第四世住職として赴任された岡本日洋師が初めて同地への常在のご奉公をされて機運は盛り上がり、現在の大本堂を建立するまでに教勢は伸びる。
 
現在は若い世代が都会に流れていく時代の風と、信徒の高齢化とで往年の勢いを欠いているが、妙栄寺(伊東市)の住職が兼務でご奉公されるようになってからというものの、新しい風が吹き始めた。
 
当日は静岡布教区の全寺院からの賑やかな参詣で御会式が勤まる中、岡本日洋上人の第十三回忌の法要を併修。有縁の教講が祭壇に焼香し、師への報恩を誓った。
 
一座のお看経が終わると、住職より岡本上人のご功績に触れつつ挨拶。続いて宗務本庁から随伴の吉田日景広報部長より佛立開花運動への積極参加を求めるご挨拶があり、講有山内日開上人の御法門を頂戴させていただいた。講有上人は先般のイタリア巡教の様子も紹介されて「おのが身の為の口唱の万遍は法のこころに叶はざりけり」の御教歌で御本意に叶う佛立信心の在り方を説かれ、晴天のもと、無事にご巡教は終了した。