2021中国布教区薫化会活動報告 コロナを逆手に!

 ありがとうございます。第九支庁中国布教区には、山口県を除く中国地方4県から10ヶ寺の寺院が所属しており、現在、布教区薫化会では津山妙津寺の秋山淳清主事様を中心に活動を行っております。基本的に薫化会会長会議が毎年春ごろ。また薫化会幹事会が11月後半に行われ、夏に恒例行事となる「布教区薫化子供大会」と称したイベントを行っています。
 しかしながら2019年の夏、これまで計画した事のない野外キャンプというイベントを企画したところ、片道3時間程度要する寺院もありながら、予想をはるかに超える100名ものご参加を頂き、これに手応えを感じた役員達により、毎年宿泊を伴うイベントを計画しようとの話が持ち上がっていた矢先、昨年春からの全世界でのコロナウイルス感染症まん延に見舞われてしまい、計画が一旦とん挫してしまいました。
 通常、他の布教区の様子はあまり分からない私達ですが、むしろ自坊のご奉公でもやや気が引けてしまうもの。まして布教区ともなると、同年代でありながらどんな強信者様がおられるのかと、内心ビビりながらの参加をされる方も多いのではないでしょうか?しかしながら、佛立宗の教えは全国どこも同じ。一旦思い切って参加し交流してみれば、直ぐに打ち解けるのは自然の成り行きといえるでしょう。寺内からは感じられない様な刺激を受ける事もあるのが布教区活動のいいところです。しかも薫化会というのはある意味特別な存在。よく言われる「次世代信者」とは、一見すると次世代の子供達・青年達を指すように思われてしまいますが、今私達が考えているご信心の上での”次世代”とは、まさに働き盛りの30~50代の方たちの事。この年代の方が多く役員として在籍しているのが薫化会となります。
 
 さて、昨年春の緊急事態宣言を何とか乗り越え、大変な世の中になってきたのを感じている最中、昨年6月に恒例の布教区薫化会会長会議(4月から日程を延期)が行われました。この席上では当年の子供大会の計画がコロナ感染を睨みながら、手探りで立案されていました。しかしこの時、会長様の代わりに御講師様が出席された寺院があり、後から知った事なのですが、米子堅信寺薫化会長の林原由美さんが病気療養中の為、代理で曽根現慎御講師がご出席くださったとの事でした。この席では各寺院の活動報告があるのですが、雑談という形で曽根御講師よりお話し頂いた「隠岐の島別院」の事に、私達役員が前のめりになり、コロナも収まっているだろうから、是非来年は子供大会という形で参詣・渡島をさせて頂きたいですね、と計画の気運が高まって参りました。
 昨年は得体の知れないウイルスに引き気味になり、各行事も軒並み中止となっていったのですが、なかなか終息の気配が見えない中、年末の幹事会に際し、「この様な状態がいつまで続くかも想定できない。ならば、夏の子供大会は開催ありきでとにかく計画を進めよう。終息を待つのではなく、攻めの姿勢でいいのではないか?結果中止になっても仕方ない。また、こんな時だからこそ、役員同士の交流が一番重要。コロナを逆手にとり、インターネットを利用してLINEグループの立ち上げと、ZOOMを利用した会議を行い、計画を進めていこうじゃないか」となりました。
 これまで年に一度顔を合わせるかどうかの役員が、最低でも月に一度、計10回以上のWEB会議を重ね、それぞれの役回りで活発な意見を出し合う。毎回2時間以上の会議になり、各寺院からの活動報告も受けて、コロナ禍の中でどのような考え方をすればいいのか、どんなメッセージを寺内に発信すればいいのかなど、寺院の事情はあるものの、お互いが大いに刺激となって8月の開催の最終判断を迎える事となりました。
 結果的にはコロナ第五波という、過去最大の全国での感染者数の増加に伴い、緊急事態宣言真っ只中に開催時期が重なる事となってしまった為、本年度は中止。来年への延期が満場一致で決定されたのですが、そこに至るまでには、布教区薫化会で自治体の方針にのっとった独自のガイドラインを定めたり、直前でのキャンセルを受けて下さる施設を予約しておいたり、さらに 【隠岐の島交流参詣 PR動画はこちらをクリック】 も作成したりと、やる気と工夫次第でできる事はまだまだあるのだな、という事を実感出来ましたし、中止が決定した際にも役員の皆様の晴れやかな表情からは、残念という思いは一切感じられず、充実感だけが残った一連のやり取りだったと思います。
 
 そして、実はここに至るまでには、私達にとって、もう一つの重要なお話があります。前述の堅信寺の林原会長の容体があまり良くないとお聞きした布教区薫化会では、年初から、子供大会の成功を願う口唱会と共に林原さんの回復を願うお助行を複数回させて頂きました。しかし広範囲に散らばる寺院が所属する中国布教区では、コロナ禍の中、つど一寺院に集まる訳にもいきません。そこで、ZOOMを用いたインターネット助行をさせて頂く事になったのです。当初は数名程度の加行から始まりましたが、回を重ねる毎に加行者が増え、最終5月には20名以上ものご参加を頂く事が出来ました。実は年初の時点で容体は非常に深刻だ。次に入院する事になればもう退院は絶望的だ。とお聞きしていた中で始めさせて頂いたお助行でした。そこから数か月間、何度も再入院の一報を頂いた時には、もうこれで終わりかと思った事もありましたが、つど退院を繰り返され、途中堅信寺へのお参りも果たされておられる様子も動画で拝見する事ができました。そして5月の最後のお助行では、病室からZOOMの中に、ほんの数秒間、お顔をお見せ頂いたとき、鳥肌の立つような嬉しさで涙の出る思いが致しました。その場で、その方が、その中に居られる事が、私達にとってはまさしく”奇跡”というほかない状態だったからです。
 今までこれほどまでに頻繁に布教区薫化会で交流を持ったことはありません。皆様やご家族と共に、堅信寺薫化会長として子供大会で隠岐の島へ渡ることを夢見ておられた林原由美さん。もうだめかと言われてからの数か月、何度も何度も立ち上がられました。言葉にはされませんでしたが、今一度本気でご奉公をさせて頂きたいという思いだったろうと思いますが、ついに立ち上がる事ができなくなり、行年52歳にて、7月27日未明、寂光に旅立たれました。しかしながら、お助行を通してお見せ頂いた林原さんのお姿、加行の皆様のお姿から、本来持つべきお助行の心得である「御法様にお任せする。お助行をお受けになる方の病状が改善し、ご信心・ご奉公が一層深まります様に」との精神をまざまざとお見せ頂いた事に、深い感謝の思いが溢れ出てきます。
 今、中国布教区薫化会では、今年の子供大会を中止という結末に終わらせるのではなく、なんとしてでもやり抜く為、11月末に日帰りでの子供大会(コロナ感染が拡大した場合にはネットを利用)を計画しており、現在進行中です。こういう会を重ねますと、本当にいい仲間と共に、ご信心の輪の中に居させて頂いているのだなと実感します。コロナを逆手にとったつもりはないのですが、試行錯誤し、もがくだけもがいた結果、今ここに辿り着いています。まだ参加が十分でない寺院にも粘りをもって働きかけ、ご弘通に邁進するつもりで、楽しく布教区活動を続けていければと思います。
ありがとうございました。  中国布教区薫化会役員一同・広報担当

第9支庁中国布教区管理者 [薫化会] 2021-09-22 19:25:00

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