ほんもんぶつりゅうしゅう

2016-03-31 08:00

如是我聞 3月の御奉公

 平成二十四年三月十一日午後二時四十六分、M9。〇という一〇〇〇年に一度と言われる大震災と大津波により行方不明者を含めた二万八千人余の尊い命、福島第一原発の大事故による故郷に住めなくなり現在も避難生活で苦労をされている二十二万余の多くの方々がいます。あれから五年目を迎えます。改めて災害で亡くなられた方々、被災者のご家族にお悔やみとお見舞いを申し上げます。政府主催の追悼式で石巻市の菅原彩加さん(十九才)が肉親を失ったつらい体験を振りかえって「クギや木が刺さり、足が折れ、変わり果てた母の姿がありました。あの日自宅で津波にのまれ、流れ着いたがれきの山に母の姿を見つけた。懸命に助けようとしたが、がれきはびくともしない。自身も深手を負い、次の津波がせまり、「ここにいたら私も死んでしまう」。瀕死の母を残し、凍える水に飛び込んだ。「好かないで」という母に「ありがとう大好きだよ」。そう伝えるのが精いっぱいだった。と語りました。何というムゴイ母娘の別れでしょうか。大災害を風化しないように、

 今月二十一日(祝)午前十時からお彼岸総回向に併せて、大震災の犠牲者

の追善ご回向をさせていただきます。同時にいま元気でいる私たちは、感謝をするとともに、先祖と有縁の方々への追善ご回向を大切にしましょう。

導聖人ご指南に

「諸乗乗り物にして、行く人を乗せて彼岸に到らしむ法を諸乗

と云也。一つの佛乗は法華経也。佛乗は成仏の法也」

 開導聖人御教歌に

かのきしにわたす御法の舟歌は きくもいさまし南〇経