ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-09 10:20

11月9日の隆宣寺日記

風邪をひいたり、ケガをしたりして2、3日お風呂に入れなかったら違和感を感じたり、気持ちが悪く感じたりするものです。たとえ、家の中でじっとしていたとしても、やはり体は汚れるもので、普段からお風呂に入りキレイにしていると、それがよくわかるものです。反対に、普段からキレイにしていないと、多少汚れても全く気になりません。

 

実は、心も全く同じことが言えます。たとえ、家の中に閉じこもり、誰とも会わなかったとしても、私達の心の内側からは、常に煩悩が湧き出ては心を汚します。そんな人間同士が集まって、この社会は動いているのですから、不本意ながら、心を汚したり、汚されたりすることもありますし、わざわざ心を汚そうとしたり、汚されてしまったりすることもあります。

 

これは、この世で生きる上での宿命と言っても過言ではありません。ただ、その汚れを放置したり、汚れに慣れてしまったりするのは違います。体と同じように「汚れたのであれば、キレイにする」のが大原則。しかし、心の汚れに対して正しい認識を持っている人は少ないものです。正しく《心をキレイにする方法》ともなれば、更に少ないと思います。

 

たとえば、魚の臭いを消す方法には3つの方法があります。

①臭いそのものの除去 ②臭いの中和 ③臭いを隠す

皆さんが心に違和感や疲れを感じた時、どんな対処方法を取りますか?「気分転換しよう」「リフレッシュしよう」ということで外食をしたり、買い物をしたり、趣味に興じたりする人もあると思います。

 

ただ、それは先ほどの「③臭いを隠す」に似た対処方法です。つまり、心の汚れそのものは消えて無くなっていませんが、それを感じさせないようにしているだけ…ということになります。一時的な解決にはなるかもしれませんが、根本的解決とはいきません。やはり、汚れを中和させて無効化させる、キレイに取り除くことが大切です。

 

その点、仏様の教えを聞くことは、それ自体が汚れを落とすことに直結しています。さらに、聞いたことをそのまま人生に活かすことができれば汚れの除去だけでなく、これからは汚れにくい心となったり、汚れを予防したり。もっと言えば、誰かの心を汚すようなこともなくなってくるのです。毎日お風呂に入るように、毎日お寺で仏様の教えを聞く習慣を身につけましょう♪

 
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