ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-10-03 12:14

10月3日の隆宣寺日記

姿形がそろっている、行動がそろっている、言葉がそろっている。これらは、組織で動く、仲間と共に動く、同じゴールを目指す上で実に大切なことです。しかし、最終的に目指すべきなのは「心をそろえる」「心を合わせる」ということ。見た目がどんなにそろっていたとしても、中身がバラバラだと最高の成果は生み出せません。
 
ただ「心をそろえる」「心を合わせる」というのは、姿形や行動、言葉をそろえるよりも、極めて難しいことだと言えます。なぜなら、指示や命令、ルール、規律によって姿形や行動、言葉をそろえることはできても、その人の思いまでそろえるのは難しい、人の心まで変えるのは並大抵のことではないのです。
 
全ては一人ひとりの自覚や思いにかかっています。つまり、本人が心を変える、本人が心を動かすということが必要で、第三者は、そのキッカケを作ったり、サポートをすることぐらいしかできません。でも、それを知ってか、知らずか、無理に人の心を動かそうとする人は多いものです。
 
特に、重要なことは《目的》を正しく、しっかり共有すること。見ているゴールがそれぞれ違えば、取り組む姿勢も思いも違ってきて当然です。「言わなくても当然わかっていることだろう」ではいけません。折にふれて、目的の共有や、そこに至るまでの道のり、その歩み方を話すことが大切です。
 
それでも、心まで変わる、思いが1つになるまでは時間がかかります。全く同じ言葉でも、前進する人もあれば、変化のない人、後退する人まであります。そう思えば、いかに「待つ」ということが大切であるかに気づかされます。ただ、それは単に「待つ」のではなく、みんなのことを見守りながら「待つ」のです。
 
かく言う私も、まだまだ至らないことが多く、イライラしたり、焦ったり、嫌気がさしたりと、自分自身の心ですら上手くコントロールできずにいます。でも、そんな時こそ《目的》の再確認、一体何のために取り組んでいるのかを思い返せば、イライラしても仕方ない、焦っても仕方ない、嫌気がさしたら元も子もないことに気づけます。
 
心をそろえる、心を合わせることは、一朝一夕にはいかないからこそ、地道にコツコツと取り組んでいく必要があります。すぐに結果は出なくても、歩み続けることで必ず結果につながっていきます。「塵も積もれば山となる」心が合わさる瞬間を楽しみに、今日も小さな塵を積み上げたいと思います♪
 
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