ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-07-14 10:17

7月14日の隆宣寺日記

冷たい蕎麦でも食べようと思って店に入り席に座る。すると、隣で美味しそうにカレーを食べている人が…その人が「あなたもカレーにしたら?」と言ってる訳じゃありませんが、その様子を見ているうちに、思わず自分もカレーを注文してしまう。人の心を動かすのは直接的な言葉、直接的な働きかけだけではないのです。
 
この効果を上手に使うことは、自分自身のステップアップにもつながります。相手にササるような見た目、様子、雰囲気、姿形にしようと思えば、それだけ《見せる意識》と《魅せる意識》が必要になります。そして、それは上部だけ何とかしようとしても成立しません。所詮、張りぼて、付け焼き刃では必ずどこかでボロがでます。ということは、それだけ中身の充実、精進が必要だということです。
 
「なんとか伝えたい!」という意識が、実は自分自身を変えて行く。そして、その真剣な姿勢、取り組みが相手の心を感化して、変えて行く。更に、そうやって相手が変わって行く様子を見て、また自分も「頑張るぞ!」となる。まさに思わぬ相乗効果が生まれ、知らず知らずのうちに切磋琢磨しているという、素晴らしいサイクルが生まれるのです。もちろん、その正反対も起こり得ます。つまり、自分自身の怠りや不誠実さ、曖昧さという様子は、やはり、それを目にした人たちを悪く感化してしまいます。
 
特に、人の上に立つ人がそれをやってしまうと影響は甚大です。どんなに注意をしたって、自分が率先してダメダメなのですから、たとえ、その場で相手が「はい、わかりました。今後、気をつけます」と言っていたとしても、残念ながら、それはその場限りです。当然、そのことに上司・先輩も徐々に気づき始めます。すると、お互いに相手のいない所で、なじり合うようになります。こんな負のサイクルは全体として大きなマイナスにしかなりません。
 
こういった影響力、人を感化するチカラが私達の姿勢にはあるのです。そう思えば、良い影響力が及ぼせるように、良い意味で人を感化できるような言動ができるように強く意識したいものです。それが結果的に自分のためにもなり、相手のためにもなる。そして全体がレベルアップして、良いサイクルが生まれていきます。自分の立ち振る舞いで周囲を変えられる人間になっていきましょう!
 
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