ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-04-24 11:34

4月24日の「毎日ぶっきょう」

「手に職があるっていいなぁ〜」と私達は簡単に言いますが、実はそうじゃありません。たとえば、アヒルが涼しげにスイスイと池を移動しているのは、水面下で必死に足を動かしているから。それと同じように、一流の職人さんというのは常に自分の技を磨き、勉強をされているのです。『現代棟梁』と称される大工棟梁・田中文男さんは、一流の技術で数多くの建築物に携わる一方で、一級建築士の資格まで取得されている、まさに知識と技術を兼ね備えた超一流です。

 

田中さんは、大工の技術取得法は大きく3つにわけると【慣れて身につける】【教えてもらって覚える】【習って高める】だと仰っています。

【慣れて身につける】とは、色んな道具を自分の手足として使いこなすこと。

【教えてもらって覚える】とは、大工になるための常識を教えてもらうこと。

その常識とは《やっちゃいけないこと》で、職人としてのタブーを教え込まれるそうです。

 

そして【習って高める】とは、死ぬまで勉強だということ。

田中さんが「これを怠ると、その職人はやがて使い物にならなくなる」と仰った上で「一生食える職人技なんてものは無いんですよ。常に【習って高める】ことが必要」と一流になるため、一流であり続けるためには、自己研鑽を続ける必要性を訴えておられます。「いつだって自分は未完成、道半ば」そういう謙虚さで前に進み続けたいもものですね。

 

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