ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-05-03 12:19

5月3日の「毎日ぶっきょう」

自分の至らない所に気づくことができて、自分で改めることができるのなら、それに越したことはありません。でも、自分の顔は鏡越しでないと見れませんし、自分の背中は誰かに見てもらわないとわからないものです。そんな具合に、やはり自分では気づくことのできない欠点・短所は、多かれ少なかれ誰にでもあります。そう思うと、誰かに注意・忠告してもらうことは、自分自身を高めていく上で必要不可欠と言えますし、反対に、私達も誰かのために注意・忠告して差し上げることは、自他ともに成長する上で必要不可欠と言えます。

 

ただ、人に注意・忠告することはもちろん、自分が注意・忠告されることにすら苦手意識を持つ人は多いもの。それに対し「日本シンクロ界の母」と称される井村雅代さんは《叱る》ということについて、こう述べています。「叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。いまの状態よりも必ずよくなるんだと、その人の可能性を信じることなんです。だから、本気でぶつかり、よくなるまであの手、この手で引き上げようとする。叱るとは、その子の可能性を信じるということなんです。」

 

ただ、叱ると言っても「ダメなものを『ダメ!』と言うだけではない」と、井村さんは次のように仰います。「私は必ず直す方法を言います。1つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、どんどん次の直し方を言う。そして直ったと思ったら『それでいいよ』とちゃんとOKを出すんです。」そして、叱るコツとしては「現行犯で叱る」「古いことを持ち出さない」「しつこく叱らない」を挙げ、最後に「叱る時は本気でかかってください」と一番大切な心得を教えてくださっています。

 

そう思うと、叱ってもらえることは、それだけ期待されている証であり、まだまだ伸び代があるということ。上手に叱られることで、自分では気づけない部分が改善され、未知の可能性を広げていくことができます。そうやって上手に叱られながら成長していくことができれば、今度は私達自身が上手に叱れるようになります。特に組織で動いている場合は、個々の成長が全体の成長と直結しているので《叱り合える》という関係性を築いていくことで《切磋琢磨》という効果を生み出し、結果的に全体のレベルアップに繋がると言えます。

 
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