ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-07-14 11:00

7月14日の「毎日ぶっきょう」

人が生まれ変わる瞬間って、どんな時でしょうか。それは「誰かのために」という思いが芽生えた時です。

 

自然界に生きる動物にとって最も大切なことは「種の保存」。よって、自己中心的に生きるのは本能的なことだといえます。もちろん、人も動物の一種ですから、自己中的に生きるのは、動物としての本能であると理解することも可能だと思います。しかし、人は動物と全く同じではなく「誰かのために」という思いを持つことができ、その思いに根ざした生き方ができます。自分のDNAを残す上では一見、非効率のように見えるのですが、実は「そうじゃない」ということを知っているのかもしれません。

 

この世に存在するものは、全てが相互に繋がり合い、支え合って、そのお陰でお互いが存在できている、いわゆる「お互い様」状態。アナタがいないと私はいない、私がいないとアナタがいない。1粒の米にすら、宇宙全体からの恩恵が必ず含まれているのです。つまり、自分一人だけで存在できている人や物は皆無ということ。そう思えば「誰かのために」という思いを持って生きることは、この世の真理を土台にすると、むしろ本能的であると言えます。ここれが《動物的本能》と《人間的本能》の根本的な違いです。

 

そのことに気づかせていただける、人間的本能が目覚め始める。それが仏教と共に生きることであり、生まれ変われる生き方です。

 

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