隆宣寺

昨日は「道場に通うことは生徒・弟子のつとめ」という話をしました。たとえ、いやいや、渋々であったとしても、道場に通えば、通っただけのことがあります。「こんなことなら来なければ良かった」という思いが先行していたとしても、必ずプラスです。道場へ通うたびに積み重なっていくものがあり、それが後々になって役立つようになります。まさに「塵も積もれば山となる」で、むしろ塵でもいいから積み重ねることが大切なのです。

では、道場に通わなかったら、どうなるのでしょうか？何も学べない、何も身につかないので、当然プラスはありません。じゃあ、道場に通わなかったら「ゼロ」なのかというと、実は「マイナス」なのです。「ゼロ」ということは、現状を維持できることを意味していますが、残念ながら、道場に通わずにいて現状維持は難しく、自然と下降ラインをたどっていきます。

たとえ、自分なりに研鑽を積んでいるつもりでも、それが我流であれば研鑽にはなりません。道場には必ず流儀があり、守るべき教えがあり、それを学ぶこと抜きに研鑽はあり得ないのです。よって、道場に通わずにいると、ただの「ゼロ」ではなく「マイナス」の積み重ねとなります。「塵も積もれば山となる」はマイナスにおいても同じで、道場に通わないというマイナスも、たびたび続くようになると、それこそ後戻りできないほどの大きなマイナスになってしまいます。

そう思うと、現在はインターネットが普及して、直接「道場」に足を運べなくても、オンラインで「道場」に通うのと、同じような効果が期待できる時代となっています。一体どれだけの効果があるのかは、まだまだ未知数の部分もありますが、少なくとも「マイナス」でもなく「ゼロ」でもなく、必ず「プラス」であるのは確かです。特に、コロナ禍においては、お寺もオンライン参詣を推奨しています。

こういった形で「プラス」を積み重ねていく、まさに「塵も積もれば山となる」作戦です！これから先、時間の経過と共に必ず、その成果・実績が目に見えてくるに違いありません。いずれにしても、大切なことは「道場に通うぞ！心と体を磨くぞ！」という姿勢です。その姿勢さえ崩れなければ、どんな世の中になろうと、必ずその道を歩み続けられます。オンラインでお寺参りするのも、１つの手段・方法ですので、是非ご活用ください♪