ほんもんぶつりゅうしゅう

2021-06-14 16:46

6月14日の「毎日ぶっきょう」

「油断一瞬(一秒)、怪我一生」というように、小さな気の緩みが大きな損害を生むことがあります。そのため「油断大敵」という教訓があり、うかうかしないように、怠けないようにと戒められています。ただ、その戒めは《連続的》であることが必要で、途切れたり続いたりという《断続的》な状態では「油断」を防ぐことができず、一瞬でも燃料が切れれば火が消えてしまい、取り返しがつかないのと同様です。

 

そう思えば、本来的に「油断大敵」という用心は一生涯に亘って、常に心がけ続けるべきことだと言えます。しかし、どんなに注意を払っていても、うっかり油断してしまうこともあるのが人間というものです。ただ、そうであるからこそ「まぁ、そんな時もある」「少しの油断くらい仕方ない」というのではなく、むしろ、そういう人間であるからこそ、用心に用心を重ねる姿勢が大切で、それでこそ人生、真剣勝負です。

 

常に「真剣」を携えていた時代は、お互いに刀を抜いた瞬間、どちらかが生き、どちらかが死にます。そんな状況下で「油断する時だってある」「仕方ない」という姿勢では、命がいくつあっても足りません。それは現代でも同様で、刀を携えることはなくても、常に真剣勝負で取り組まないと油断が生まれます。生き残るためには、勝ち続けるためには「油断大敵」と心得て、毎年・毎月・毎日・毎時、常に用心です。

 

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