ほんもんぶつりゅうしゅう

2020-11-16 10:49

11月16日の隆宣寺日記

食事はバランスが大切ですが、それは人生の何事においても同じことです。好きなこと、楽しいこと、ラクなことばかりやっているようでは偏りがあります。嫌いなこと、イヤなこと、しんどいこともやっていかないといけません。それも、嫌々、渋々、仕方なしに、グチをこぼしながらではなくて、気持ち良く自分から手をあげて、潔く、清々しく、笑顔でさせていただくのです。

 

好きなこと、楽しいこと、ラクなことなら誰だってウキウキ、ワクワクでやります。人間が試されるのは、嫌いなこと、イヤなこと、しんどいことが巡ってきた時です。「え〜〜〜っっっ!!」という心の声が、口から出てしまう人もあるでしょうし、その時の表情が渋い表情、しかめっ面になってしまってる人もあるでしょうし。中には、そうなることもなく、一目散にスーッと逃げてしまう人もあるでしょう。

 

もちろん、それが誰にもバレていないはずもなく、当然その人の評価に直結します。ただ、それ以上に問題なのは、私達の体は「自分が食べた物」で出来ているのと同様に、自分の人生は「自分の言葉や行動」によって出来上がっているということです。ということは、たとえ世渡り上手で、うまく人の目は誤魔化せたとしても、自分自身の人生までは騙せないし、誤魔化せないので、自分が生きた通りにしかなりません。

 

特に「若いうちの苦労は買ってでもせよ」と言うように「人生これから!」という人は、嫌いなことも、イヤなことも、しんどいことも、これが人生の元手、資本金になると思って、自ら進んで取り組むべきです。じゃあ、ご高齢の方々は「もういいのか?」というと決してそんなことありません。どんなに歳を重ねようと「人生これから!」という思いがあれば、いくらでも人生は変わります。

 

これまでの苦労は、これまでの人生をつくるために必要な苦労だった訳で、これからの人生をつくるためには、これからも苦労を積み重ねていくことが必要です。「もう十分やってきたから」という言葉を耳にしますが、私はそのたびに思います。「あなたの人生、本当にそれでいいんですか?」自転車はこぎ続けないと倒れますが、人生も同じで「続ける」からこそ「続く」のです。

 

そうは言っても、若い時と全く同じ苦労はできなくなってきます。そして、若い人は若い時で、ご高齢の方々のような苦労の仕方もできないものです。老若男女それぞれが今、直面している物事を、どんな時でも好き嫌いを言わずに取り組んでいく。それも、自ら進んで、笑顔で、楽しそうに、イキイキと取り組むのです。そうすれば、みんなも自分も幸せになっていける、最高の生き方となっていきます♪

 

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