ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年10月14日
イタリアにて「トランクの中の日本~戦争、平和、そして仏教」を開催@京都佛立ミュージアム
令和4年(2022)7月13日から8月31日までの間、イタリアリミニ市立ミュージアム“ルイージ・トニーニ”において写真展「トランクの中の日本~戦争、平和、そして仏教」が開催されました。
同展示は、2016年にスタートしたサンマリノ共和国と日本の文化交流のイベント『サンマリノ・ニッポンまつり』の特別企画として開催された文化交流イベント『NIPPON MATSURI2022“ABSOLUTE PEACE”』の一環として開催。
2018年、2019年と開催された『サンマリノ・ニッポンまつり』に同写真展をサンマリノ共和国の国会議事堂(旧プブリコ宮殿)にて行いました。
以後、2020年に勃発した新型コロナウイルスによるパンデミックにより2年間中断され、2022年の今年も開催を控える方向に話は進んでいましたが、2月のロシア・ウクライナ戦争の勃発を目の当たりにし、「今だからこそ行動すべき」という強い想いから、サンマリノと日本の有志者が共同で『ISSHO‐NIサンマリノ&ジャポネ文化協会』を設立。
同協会を中心に、京都佛立ミュージアム、イタリア・リミニ市でアニメ・コミック文化を伝える『カートゥンクラブ』が協働し、サンマリノ共和国・日本・イタリア・リミニ市の団体が国境を超え共催、開催することとなりました。
特に京都佛立ミュージアムとしては、ヨーロッパで核兵器の使用も現実味を帯び、危機感が増している今こそ、ジョー・オダネル氏が撮影した写真から伝えられるメッセージをより広く、強く伝えることが必要だと痛感し開催を決断。
準備期間も短いなか、『ABSOLUTE PEACE』(絶対的平和)というタイトルに込められた想いや写真展「トランクの中の日本~戦争、平和、そして仏教」に共感した国連広報センター、在イタリア日本国大使館、在サンマリノ日本領事館、東芝国際文化財団などのほか、100万人のクラシックライブ代表・蓑田秀策氏や一般財団法人PEACE DAYなど、多数のご協賛を得て、写真展を皮切りに平和を訴えるイベントを開催することができました。
会場であるリミニ市立ミュージアム『ルイージ・トニーニ』は、18世紀にイエズス会の修道院として設計された建物内にあり、歴史的な宗教画や考古学的に価値のある発掘品が多く展示されている他、リミニが生んだ映画監督、フェデリコ・フェリーニの展示室などもあります。
写真展の会場として提供されたのは、高い天井と中庭を望む回廊の一部。今回は、京都佛立ミュージアム主任・松本現薫や3人の青少年がボランティアスタッフとして同行、手作りで設営を行いました。