ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年08月01日
佛立この人 68歳で奈良大に入学2年間で見事卒業
 久保田明男氏は法灯相続3代目のご信者。初代の久保田七五( し め)三蔵(ぞう)氏は乗泉寺のご信者で、第8世講有日歓上人より御薫陶を受けられた強信者で、教化賞として日歓上人御真筆の大御本尊を大正13年に拝受されている。

 父のご信者2代目、久保田開三氏は、第15世講有日晨上人より命名を受け、清流寺に於いては旧国鉄時代の職員として勤務しながら、夜勤明けには部長(組長)として部内の信者宅を、お助行や将引のご奉公によく気張られていた。

 退職後は、事務局幹部として渉外部のお役を拝命し、清流寺初代住職・長谷川日序上人のお供をして全国の寺院の団参ご奉公に尽力され、後に清流寺の事務長としての役務を全うされた。

 そして3代目の明男氏は八王子南北教区長のお役を受け、また2部の副部長として部長を支え、教区内や部内のご信者を、自家用車でお寺や御講参詣に送迎され、将引ご奉公に精進されている。

 明男氏は歴史に造詣があり、文化財の研究を目指して令和2年、68歳で奈良大学に入学、文学部・文化財歴史学科に籍をおき、研究をすすめられた。

 入学当初、大学側からは「卒業するまで4、5年は覚悟してください」と言われたそうだが、持ち前の根性と熱意をもって2年間で見事に卒業することができたのである。

 この間、卒業論文の著作にあたっては毎朝3時に起床し、論文を書き、朝参詣、御講参詣にも励み、合間をみては論文作成に取り組むという毎日であった。

 その論文も一般の大学生と同じで、400字詰め原稿用紙50枚、約100ページの課題を与えられたが、これを突破し、この度、無事に卒業を迎えることができたのである。

 コロナ禍の中、リモートによる指導をうけながらの授業だったが、ご本人は「すべて御法様のご加護と随喜し、今後一層ご信心に精進させていただきます」と、その決意を述べられている。

 因みに、久保田家法灯相続3代目のご信者としては、明男氏のほか、従姉の横須賀・信常寺で事務局次長を歴任された飯島直子姉、清流寺所属の岡野豊子姉、蒲田久遠寺所属の川辺映子姉と、それぞれ信心相続し、活躍されている。