ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年06月03日
1支・京都布教区青薫連絡会の研修会を開催「くんげのレシピを考える」
5月5~6日、研修施設「アクトパル宇治」にて、京都布教区青薫連絡会主催で研修会を、大人11名、子ども16名の合計27名の参加者で開催されました。
今回の研修会テーマは「くんげのレシピを考える」というものです。くんげのレシピとは宗務本庁弘通局から出されている冊子で、この冊子をもとに参加者にくんげ会の行事を考えてもらい、くんげ会行事のレシピを提案してもらいました。
これは「次世代の青年会層の育成」を目的としていたからです。自分たちで行事を考え、企画してもらうことで、お寺でのご奉公を主体的に捉えてほしいと考えたからです。
2日間かけて計4回の講義時間を設けました。1回目の講義では松本現薫師(妙福寺)から「くんげのレシピについて」「お寺で行事を行う理由やポイント」を教わりました。2回目の講義では梶本清還師(誕生寺)から、実際にレシピを考案・作成するにあたり、グループディスカッションの方法を教わり、実現可能かどうかではなく、とにかく自分たちが取り組んでみたい行事を提案してもらいました。
そして3回目の講義では、いよいよどの行事にするか選択し、その行事の目的やテーマなどの要素を考え、レシピに書きまとめました。最後の4回目の講義では、各班が自分たちの考えたくんげのレシピを発表し、質疑応答を行いました。
閉講式では、どの班のくんげのレシピが素晴らしかったか、自分はどの行事をしてみたいかという基準で参加者全員による投票を行いました。デットヒートの末、1位を獲得したのは小学校4年生から5年生の6名が考案した「笑顔のぶつ立祭り」でした。他には「TERA盛! チャレンジグルメ」「おてらDEアート」「いちご狩り」「こども御会式」という提案がありました。
1位になった行事は今後5年の間に実現するということと、考案した班のメンバーは実行委員として企画運営をしてもらうということを事前に告知していましたので、選ばれた班の子たちは「1位になれた嬉しさ」と「実際に自分たちが運営していかなければならないという緊張」を隠せない様子でした。
今回の研修会で驚いたのは、子どもたちの発案の中にご信心が基本にあって、そこから楽しめる行事を企画するという発想があったことです。一般的な遊びの行事を考えるのではなく、お参りの時間やお坊さんのお話を聞く、御宝前へのお給仕をするなど、お寺の要素を各班ともに取り入れていました。これはこれまで行って来た「佛立チャレンジ」が彼らの中に根付いてくれているからだと感じました。
この後の展開として、事前に約束した通り、子どもたち自身に行事運営をしてもらわなくてはいけません。今回の研修会での体験が、くんげ会から青年会へのステップアップや主体的にご奉公をさせていただく機会になれば良いなと考えています。
今後も彼らの発想や思いを大切に見守り、法灯相続へと繋げていきたいと思います。