2026年01月06日
新春清談 御講有大いに語る 恙なく新春を迎えられた講有上人にお話伺う
750へ力を振り絞ってスタートを!
本宗唯一の根本道場 本山宥清寺 御宝前の荘厳ご修復浄財奉納に励もう
――御講有猊下におかれましては、令和8年の新春を恙(つつが)なくお迎えになられましたこと、謹んでお慶び申しあげます。御講有にご就任されて1年半が経過いたしましたが、健康の面も含めて本山でのご奉公等、ご感想を伺いたいのですが。
躍動の年・始動の年と位置づけて
御講有 ありがとうございます。まずは新年おめでとうございます。昨年は、それぞれ全国全宗門の教務方、また、ご信者方には精一杯のご奉公をいただきまして、心より厚く御礼申しあげます。どうぞ今年は高祖750回御遠諱の躍動の年、始動の年と、このように位置づけてご奉公いただけましたら、大変ありがたいと思います。
おかげさまで講有位就任後、1年半が経過し、まあまあ順調に来ておりますが、私としては、昨年度は今一つ、まだ本格的にご奉公できていなかったような感もあります中、宗内教講各位それぞれに一生懸命、精一杯ご奉公なさったことはありがたいと思います。今年はまさに、お祖師さま750回御遠諱の実質的な初年度になりますので、そのつもりで頑張ってご奉公いただきたい、こう思っております。
私の健康につきましては、まあまあということで、おかげさまで何とかご奉公ができております。大変ありがたく思っております。教講の皆様方の後押しのおかげで、どうやらこうやら1年半経過したということで御礼を申しあげたいと思います。ありがとうございます。
――今もお話いただきましたが、本年令和8年度は、高祖日蓮大士750回御遠諱5ヵ年誓願の初年度にあたり、3月には、その立誓式も奉修されますが、その取り組みについて、ご教示いただけますでしょうか。
また『年頭のおことば』でも「弟子といひ旦那と名乗(の)るわれくは 祖師の御本意次(つぐ)ぞ孝行」との御教歌をお示しいただきましたが、ご信者方により分かりやすくご教示いただけませんでしょうか。
精一杯ご恩返しのご奉公を
御講有 初年度ということで立誓式が行われますけれど、この最初の年が非常に重要だと思います。最初の年、やはり力を温存しておくのではなくて、もう精一杯の力を振り絞ってスタートを切っていただきたい、このように思っております。
お祖師さまも御妙判の中に、
『師子王は前三後一と申して、蟻の子を取らんとするにも、又猛きものを取らんとする時も、いきおひを出す事はただをなじき事也』
(経王殿御返事・昭定七五〇頁)
とお示しで、相手がどんなに小さなもの、弱いものでも、ライオンは全力で立ち向かう。そういうつもりで、このご奉公に取り組んでいただきたいと念願をしております。
お祖師さまは、まさに命がけで、そのご一生の間ご奉公されたわけでございます。そのおかげで、本当に考えられないようなご利益を皆さんいただかれて、宗門としてもいただいているわけです。ですから、そのご恩返しのために、ぜひ一日も早く立ち上がって、全力でご奉公いただきたい。これが念願でございます。
後継者としての誇りと自覚を持って
また『弟子といひ旦那と名乗るわれくは 祖師の御本意次(つぐ)ぞ孝行』という御教歌で年頭のことばを結んでおりますけれども、分かりやすくと言うことになりますと、少し説明が長くなるかもしれませんが、『弟子といひ旦那と名乗るわれくは』というのは、つまり、教務もご信者もお祖師さまのあとを継ぐ後継者、そういうお弟子であってまたご信者であると、こういうことですから、まずその思いを起こしてもらうということですね。
本門佛立宗はありがたいことに、お祖師さまのみ教えをそのまま受け継いで、お祖師さまのお唱えになった御題目をそのままお唱えして、だからご利益をいただくわけです。ところが日蓮門下何十派あろうと、いろんな立派なお寺も日蓮宗等でありますけれど、肝心要の御本尊、御題目、教え、どれもそのままお祖師さまの教えを受け継いでいるとは、残念ながら言えないのです。
佛立宗は純粋に、そのお祖師さまの教えをいただいているのですから、それをまず誇りに思って、また、その後継者であるという自覚を持ってご奉公をさせていただかなきゃいけないと、こう思っております。どこにでもあるようなそういう御題目を唱える宗旨ではなくて、お祖師さまの教えの通り御題目を唱える、それは本門佛立宗をおいて他にない。こういう思いで一生懸命ご奉公いただきたいということでございます。そうなりますと、当然それは結論から言えば、お教化のご奉公、育成のご奉公、法灯相続、これらのご奉公を成就してこそ、『祖師の御本意を次(つぐ)(継ぐ)』、こうなるわけですから、その点を忘れないでご奉公いただきたいと思います。
――この高祖750回御遠諱の記念事業として、宗門根本道場本山御宝前の荘厳ご修復にとり組ませていただくわけですが、佛立新聞・昨年12月号の『特別局だより』にも、現在の本山御宝前の状態が紹介されています。講有上人の目から見られた今の状態は、どのようなものでしょうか。
また、本山宥清寺でも、昨年7月13日の本山開導会・宥清寺信徒の座において750回御遠諱奉賛会の発足式を挙行され、今申した御宝前の荘厳ご修復の浄財勧募にも努めておられると存じますが、そのことも含めて、全国の佛立教講への呼びかけをお願いいたします。
宗門唯一の根本道場のご修復を
御講有 この御宝前のご内陣荘厳ご修復は、御宝前の御本尊から始まりまして、それから中央の高祖御尊像。右のお厨子の中に入っておられる御尊像を、まずご修復いただきます。向かって右側の高祖御手自開眼の御尊像は前にご修復いただいたということで、そのままにさせていただきますが、御宝前中央の須弥檀やお道具など、あと必要なところを全部させていただく、こういうことでございます。
それで、分かっていただきたいのは、写真など映像で見ると本山の御宝前は非常に立派で綺麗に見える。ところが私ども、その御本尊に近づいて、内陣の、それこそ中の方に入ってまいりますと、もう埃は百年の埃(ほこり)が溜まっている。そしてまた、お道具も傷ついていたり。漆(うるし)にしても、やはり劣化して…それはもう近づいてみないとわかりません。パッと見で、イヤまだまだいけるんじゃないかと、こう思われる方は多いんじゃないかと思うんです。御会式でも、本当にお道具に近づいてご覧にならないと…。
そういうことでありますから、その辺のことは今後、印刷物等でそういった説明が出るかもしれませんが、現状はひどいものであると。これはやはり今、元に戻さなければ、長く保(も)ちません。今、完璧にご修復をさせていただいたら、今後百年、またゆけるのではないか、と専門家は言っています。こういうことでご修復をさせていただくわけでございます。
なんと申しましても、本山宥清寺は本宗唯一の根本道場、全宗門人が帰依するところの本山。その御宝前ですから、確かに御宝前はどこも大事ですけれど、特に本山の御宝前を蔑(ないがし)ろにしてご修復が必要なのにそれを放っておくということは、これは本当にもったいない限りだと思いますね。
ですから、宥清寺は精一杯きばって、ご信者に呼びかけて浄財奉納に今まで以上、ご奉公させていただこう、こういうことになっておりますけれども、やはり全宗門の本山宥清寺ですから、これはやはり全信者・全教務が一生懸命ご奉公いただきたい、こう思っているんですね。本山中心主義と言う言葉が空回りしないように、一つそういうことを心がけて、ご奉公を一緒にさせていただきたいと思っております。
――また、ご弘通の面では引き続き「めざせ、ニューフェイス誕生!」《友千
鳥運動》の推進を図っておりますが、本山でもニューフェイスは誕生されていますでしょうか?
息子や娘のお参りが…
御講有 先日、御講に参りましてね。やはり法灯相続で、昨年まではお参りしていなかったご信者さんの息子さんや娘さんが、数人お参りをされていました。全体のお参りもそう多くはありませんが、その中で1割ぐらい、そういった方がおられましてね。これは大変結構なことだと随喜しました。
また、昨年来、青年会は勢いづき、新会員が2ケタ近くお参りし、また、12月には毎月の薫化会御講が復活しています。さらに私は各連合の教化助行を始めましたが、ある席には席主の家族、お孫さん、正法帰入の対象者と下種している方までお参りし、大変随喜しました。
やはりメンバーは段々補充して、新しい人に変わっていかないと、ダメになりますね。だから、どの御講席でも新しい方の顔が拝見できるように、やはり将引ご奉公いただきたいと思います。
――そうですか。本山でも徐々にニューフェイスが誕生しつつあるのですね。紙面の都合上、申し訳ありません。この続きは、また来月にお伺いさせていただきます。(つづく)
(文責・佛立新聞編集部 聞き手・本紙編集長)