ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年03月01日
海外弘通だより オーストラリア編 ~クィーンズランド組の「組発足式・組役辞令下付式」がオンライン御講にて執り行われた
令和3年11月15日、東京中央布教区・清流寺では、オーストラリア教区クィーンズランド(以下QLD)組の「組発足式・組役辞令下付式」が、住職・長谷川清泊師導師のもと、オンライン御講にて執り行われた。
QLD州へのご弘通は、平成20年に熱海・妙立寺の光子・山村ベイン氏が豪州へ移住したことに始まる。光子氏はQLD州の中心地であるブリスベンの地で、父・山村日光師の教えを貫く中、荒木香里氏に出会う。
荒木氏の入信により次々と信徒が増え、平成25年にオーストラリアご弘通の縁をもって、清流寺に転入。翌年、長谷川日堯師のご教導のもと、メルボルン別院信徒・森明夫氏より御戒壇を譲り受け「QLD仮親会場」を設立した。
現地信徒は常在教務のいない中、異体同心を守り励まし助け合って益々信心を増進させた。そして光子氏のトゥーンバ地区転居により荒木氏がブリスベンでのご奉公の中心へと育っていった。
この度の高祖ご降誕800年慶讃ご奉公にあたり、日堯師よりQLD地区独自の個別5ヵ年誓願、「教化5戸・組設立・組役の任命」が掲げられた。
800年慶讃ご奉公はコロナ禍での厳しいご奉公ではあるが、宗門のインターネット化が著しく進み、海外信徒にとってよき信心決定の場となった。そして、慶讃ご奉公として荒木氏5戸、光子氏1戸、メルボルン松永氏1戸の教化を成就し、現在7戸、教化5ヵ年誓願を達成し、QLD地区で信徒10軒となり、家族を含むと約40名となった。
これまで、信徒は並列で「信友」であったが、「人数の増加・今後一層の発展のため、組織化を計る」という日堯師の誓願、御宝前への御約束を守るべく、オンライン会議を重ね、「組発足・部役拝命」に至った。組名は故・日堯師命名の「オーストラリア教区・クィーンズランド組」
組役は、組長・荒木香里氏、副組長・光子山村ベイン氏、会計・小倉慎太郎氏、庶務係(主にインターネット関連)・ゆかりバーズリー氏が任命された。どなたも口唱専一、異体同心を守る篤信の信者である。
令和2年10月にご遷化された日堯師の御1周忌を終え、翌月11月15日、現住職・長谷川清泊師導師のもと「組発足・組役拝命」のお約束を果たせたことは一同にとって感涙に堪えない、記念すべき一日となった。
日本人中心の海外弘通ではあるが、それだけに一同の結束は強く、佛立信心が堅固に守られている。オーストラリア人への折伏育成も細やかで、今後も、現地在住の信徒でなければ成し得ないご弘通が期待される。