ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年04月01日
佛立この人 初組御講のお席で百歳の誕生日を祝う(2支ひらかた寺・原田義子さん)
去る1月23日、ひらかた寺2教区4組の初組御講が奉修され、同組所属の原田義子さんの100歳のお祝いがありました。
原田さんはご主人を早く亡くし、当時、子供3人(中学生2人・小学生1人)を女手一つで育ててこられました。経済的にも苦しかったようです。その頃、担当されていた御講師は「原田さんの御講席に上がらせていただいたら、雨漏りして、見るからに困っているようでした。御講が終わってから思わず御布施をそっと経机のところに置いて帰りました」と話しておられました。
体も丈夫とは言えず、50代の頃には肺の病気や腸を30センチも切り取る手術を受けたこともありました。またヘルペスで苦しんだりと、いろいろな病気に悩まされました。それでもご信心を支えに一生懸命、働いて家庭を守り、子供たちを立派に育て上げました。
また、平成15年に自宅から出火するも、家族皆がケガ無く済ませていただくお計らいもありました。
原田さんは、苦労しながらも「ご信心がありがたい、ご奉公させていただけることがありがたい」と、お給仕室のおふきんの洗濯とお取替え、またお供水場の整備、コップの洗浄、掃除機の吸い取り口の清掃にとコツコツと励まれました。
また、庫裡係として御導師が本堂の出入りをされる時の扉の開け閉め、庫裡玄関のお掃除。また法宅裏の花壇の落ち葉やゴミの清掃を、暑さ寒さを問わず励んでおられました。原田さんが不参の時は、お供水場や花壇が汚れていたのを思い出します。
現在、御会式は次男の健次氏に連れられて参詣され、一生懸命、お看経に励まれています。このほど無事に百歳を迎えられたのも御宝前のお陰と喜ばれています。原田さんの増益寿命、ご奉公成就を祈念致します。