ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年02月24日
尼崎・隆宣寺にて講有親教が奉修される
去る2月23日(日)、初春の青空のもと、尼崎・隆宣寺では御講有上人を奉修導師としてお迎えし、門祖日隆聖人御開山会式が奉修された。

 佛立第25世講有、山内日開上人の尊父である西宮・廣宣寺第4世住職、山内日領上人が、昭和36年の廣宣寺創立30周年記念事業として尼崎別院を発足。昭和39年、門祖日隆聖人の「隆」の一字をいただいて、その別院が今の隆宣寺として寺号公称となった。

 尼崎は門祖日隆聖人が御弘通(布教)された地であり、またご晩年を過ごされ、ご遷化された土地でもある。本門佛立宗にとって重要な意味をなすこの尼崎に、隆宣寺は存在するのだ。そんな由縁から、隆宣寺では毎年門祖聖人の御命日である2月25日に一番近い日曜日に、門祖会を奉修する。

 御講有上人は御法門の中で
「我身(わがみ)罪滅(ざいめつ=罪障消滅)の為には折伏第一也」
と門祖聖人のお言葉を引き合いに出され、尼崎に位置する隆宣寺のご信者に対し、他寺の教講よりも増してそのお折伏ということを常日頃から意識し、お教化に励みなさいと、士気を高めるお言葉を投げかけられた。

 隆宣寺の御会式の特徴として、毎回内陣から溢れんばかりの数の教務を招待している。現にこの度の門祖会では、数名の教務が外陣に席を設けて口唱の御法味を御宝前に捧げた。これは先住・松本日光上人の「御会式にはできるだけ多くの教務を招待し、お寺として沢山の功徳を積みなさい」との言葉を、現住職の松本良彰師が受け継がれているのである。この日は本堂に座りきれないほどの大勢の他寺ご信者の参詣も相重なって、いつになく隆宣寺本堂には御題目口唱の音声(おんじょう)が大きく響き渡ったのであった。