ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年05月11日
海外弘通だより ~スリランカ編~
ありがとうございます。本年2月23~28日の期間で、「海外弘通スクール」の海外体験演習として、福岡日雙御導師に随行して、スリランカに行かせていただきました。
 海外弘通スクール生から兼子清顕師(妙深寺)・北﨑立耕師(光薫寺)・松井真宏師(乗泉寺)・杉野清肇師(名古屋佛立寺)・清水法光(法深寺)の計5師が参加し、期間中は妙深寺コロンボ別院を拠点にご奉公に回らせていただきました。
ご奉公初日となる2月24日、古都キャンディにあるペラデニヤ国立大学とのオンライン講義を福岡御導師が務められ、図を用いながら仏教の基礎や法華経のみ教えを開設なさり、最後はオンラインで一緒に御題目をお唱えするという貴重な時間となりました。
それから南の都市ゴールへと向かい、ゴール親会場にお参りさせていただきました。日程を変更した平日のお参りにもかかわらず30名を超えるお参詣がありました。
親会場を後にした一行は、サマンディピィカさんというご信者宅でお助行をさせていただきました。コロナ禍や車のガソリンの問題などで、1年半前に入信したものの、自宅には今回初めて伺うこととなり、到着してすぐに佛立宗の御本尊を奉安してお助行をさせていただきました。
サマンディピィカさん一家は、御本尊が奉安されるまでの期間も、近所の方をどんどんお教化なさるような信心前で、皆で大変随喜させていただきました。
2月25日、3日目のこの日は香風寺スリランカ別院にお参詣させていただきました。50名近くのお参詣者がおられ、御会式のように活気のある1座の御講が奉修されました。福岡御導師の御法門の後、2人の青年によるご利益体験談を聞かせていただき、日々御法さまからお守りいただいているありがたさを語ってくれました。
香風寺の別院には地元現地の上座部仏教の高僧チャンダナンダ師も訪問されており、皆で交流しながらご供養を頂戴いたしました。その後、ウィジェセケラ・アルンダティさんというご信者さんのお宅でお助行をさせていただきました。
それから一行はコロンボの街中にある洋服屋「マース・ラグジュアリー」を訪れました。オーナー兼店長のマノージさんは妙深寺コロンボ別院のご信者で、オシャレな店内にもしっかりと御本尊を奉安されていて、その店内でお助行をさせていただきました。マノージさんは、開導聖人ご生誕200年の時に本山の五色幕をご有志されたご信者さんでもあります。
その後、海外弘通スクール生でお寺の近くのご信者さん宅へ夜のお助行に行かせていただきました。若い音楽アーティストのランガさんという方のお宅で、兼子清顕師に導師を勤めていただき、亡くなられたご両親のご回向や、ちょうどその日が誕生日だという妹さんのための言上を英語でしていただきました。
2月26日、妙深寺コロンボ別院としては、初の御会式となる門祖会が奉修されました。参詣目標200名だったそうですが、お教務さんやご信者方の将引で263名ものご信者さんがお参詣されました。
門祖会ということで、福岡御導師の御法門では門祖日隆聖人の御事を勉強させていただきました。御会式の後に、ご信者方が我々のところに来て一人ひとりご挨拶くださり、個別に記念写真を撮ったりと、日本の御会式とは異なる形で、ご信者方と近い距離で親しく交流させていただきました。
御会式終了後、スクール生一行はパードゥッカ村へと向かいました。村に行きますと、青年信徒ダスンさんの家に大きな御本尊をお祀りしたミーティングセンターがあり、まずはセンターでお看経させていただきました。
そこからスクール生は2班に分かれて、計5軒のお助行に行かせていただきました。その後、福岡御導師にも合流いただき、そこから全員で2軒のお助行に回らせていただきました。
そのうちの1軒はレータウィーララタナさんという方のお宅で、大きな家にご家族揃ってお参詣くださいました。工夫を凝らした煌びやかな御宝前がとても印象的でした。2軒目のウィジェトゥンガさんも立派なお家で、スリランカ開教20周年の折には、ご奉公者を泊めていただくなど、ありがたいご奉公をされているご信者さん一家です。
 2月27日、スリランカ滞在最終日となるこの日、妙深寺コロンボ別院にて朝参詣の後に、福岡御導師とスクール生で最後のお助行に回らせていただきました。
1軒目の方は、ニヨーミ・グナワンサさんご夫婦で、奥様は日本にも団参で来られらたこともあるとのことでした。温かく迎えてくださいました。2軒目は、スデーニ・チャンピカさんという方の洋服屋でのお助行でした。滞在中3日目にお助行させていただいたマノージさんのご両親のお店ということでした。
その後、ディリーパ良潤師らが中心にご奉公されているボランティア活動に賛同し、陶器のティーカップとお皿を病院にご有志くださった「ノリタケ」のコロンボにある店舗を訪れご挨拶させていただきました。
そして一行は無事にスリランカを出発し、翌2月28日の朝、成田空港に到着しました。
私自身、今回の海外体験演習を通じて、その国の空気感・人柄・ご弘通する上での課題など、日本とは異なる環境でもご奉公されている様子を見て肌で感じることで、海外でのご弘通はもちろん、日本でのご弘通での可能性やアイデア、改良のポイントを教えていただきました。
今後は海外部員として、海外弘通をさせていただく予定のないお教務さんであっても、1人でも多くの方に当スクールの受講をお勧めさせていただきたいと感じた次第です。