2025年07月01日
海外弘通だより~オーストラリア編
日本の約20倍の広さを誇るオーストラリア。
東側の都市ブリスベンを中心にご奉公されているオーストラリア教区こと清流寺クイーンズランド組。ご奉公の軸になっているのはミドルエイジのご信者方です。
ほとんどの方が、一生懸命ご奉公されるようになって数年という初信でいらっしゃいますが、それぞれに現証ご利益を感得され、篤く純粋にご弘通に励んでおられます。
ここ数年を振り返ると、前教区長の長谷川日堯導師のご遷化、メルボルン別院の閉鎖、前担任の平松信応師の突然の帰寂ほか様々な困難が立て続けに起こりました。
しかし、長谷川清泊教区長のもと、学徒の小倉清慎氏、ご信者方が家族ぐるみで団結して力強くご信心に励まれています。
こちらには常在のお教務がいらっしゃいません。定例の口唱会や巡回助行に加え、オンラインを駆使してご奉公を進めておられますが、やはり、普段から身近にご教導をいただきたいという思いが強く今回、私たちが長谷川御住職に同行して伺った際も、お互いにいくら話しても話し足りない程たくさんお話しさせていただきました。
特に、みなさんが向き合っておられるのは、オーストラリア育ちの自分たちの子ども、オーストラリア人の家族、知り合い、若者たちにどのようにしてご信心を伝えるか、ということです。丸3日間、常に移動中もお看経の後の時間もLINEでの連絡の中でも、この話題について話し合っていました。ご弘通に対してそれほどに、ある意味貪欲に、教えを求める気持ちに随喜させていただきました。だからこそ、新しいアイデアもどんどん生まれます。
今回のスケジュールは現地のお祭りの関係で、それを避けるかたちで平日に組むことになりました。しかし、口唱会やお助行となりますと、仕事の合間であったり、最中であったり、休みをとったりして積極的にお参詣され、そこにオンラインのお参詣者も加わり、毎回毎回熱烈なお看経があげられました。
4月16日には上棟式がございました。信歴約2年の安木昌代さんはファッションデザイナーでdogstarというブランドを立ち上げておられます。
かねてより、アートや音楽、ファッションを通じて世界に日本文化を発信したいという思いがあり、物件を探しておられました。その中で、若い世代に佛立信心を発信するブースを設けるというアイデアについて前担任の平松師と意気投合し、ともにその実現を強力に進めようとしたその3日後、平松師が帰寂されたのです。
この度、安木さんの思いにピッタリの物件が見つかり上棟式を勤めさせていただくことになりました。すると、参列したdogstarのスタッフやスタッフの家族から「涙が出た」、「荘厳で感動した」との言葉をいただきました。
平松師の写真を抱えて参詣した安木さんの夫(オーストラリア人)も、とても心に響いたそうで「ここに平松師がきてくれているのを感じた」と目に涙を浮かべ挨拶をされていました。数名の方が同じことを感じたのだそうです。
また、法要後に結縁者から悩みの相談を受けたりもしました。様々な可能性を感じたご奉公でした。
日本から遠く離れており、別院や親会場がございませんがとても情熱に溢れ、また、可能性に満ちた教区です。何よりご信者さん方の異体同心と篤い志がございます。
御宝前のお計らいを頂戴してご弘通がさらに発展するよう、国際部としてもしっかり協力してまいります。
上棟式の様子
上棟式の様子