2026年09月01日
海外弘通だより~ブラジル編~ リオ法昌寺で本堂復興記念式典
6月5~7日の連休、リオ法昌寺の開導会にて本堂復興・建営ご奉公成就の記念式典を奉修、あわせて全国第50回青年錬成会を開催いたしました。宗務本庁からは、西村国際部長が奥様と娘さんと共にお出ましになりました。
ブラジル全土から集まった青年会員は135名で、そこにご信者方、イタグアイ市長や市会議員ら、市の主な代表者など総勢230名がお参詣される中、水不足や停電もなく晴天かつ盛大に執り行われました。
本堂内で法要と式典を行うのは、実に10年ぶりでした。式典の中では、法昌寺歴代派遣のお導師方、梅田日伯上人や柴田日賢師、鈴木日樹師、藤本日修上人と御牧淳宥師方のご恩徳を偲びつつ、これまで法昌寺を支えてこられたベテランのご信者方15名が表彰されました。
この10年間に入信された多くの方が初めて参加する本堂での式典に深く感動され、大きなお計らいを頂いた有り難さを互いにかみしめさせていただきました。
合わせて、御宝前に対して、本堂復興に10年を費やし、ここに至るまでのご不敬、懈怠や先師上人・お導師方への不知恩のお懺悔をさせていただきました。そして、先駆者方のご回向と今後の更なる精進を御礼とともに心から誓わせていただきました。
昭和34年創立、面積3000坪の法昌寺が所在するイタグアイ市は、リオから70キロ手前の町です。貿易の要となる港ができたことで市が栄え始め、それとともにお寺の前の通りをたくさんの大型トラックが走るようになりました。その影響でアスファルトが振動し、本堂の屋根瓦の重量に揺れが加わったことで壁に大きな負荷がかかり、また、本堂両側にあった鯉池の浸水等が原因で建物全体にひびが入り、壁の骨組みと床だけを残し後は解体せざるを得なくなったのです。
この数年間に幾つか再建の試みもあったのですが、いずれも叶わず無力感が増すばかりでした。外観は廃墟のようになり、道を通る人から「お寺は閉鎖したんですか」と聞かれるほどでした。
昨年5月の講有巡教・新日教寺開堂式から1年後にこの復興・建営ご奉公を成し遂げることは、ブラジル教区、殊に法昌寺にとって大試練で、時間、人材や浄財も少なく、まさに崖っぷちの状態でした。また、その機会に合わせてブラジル教区として全国第50回青年錬成会も開催することとなり、本当はありがたいことなのですが、誰の目にも無理なこととしか映らなかったようです。長年のご奉公不行き届きと懈怠のチリが積もって罪障の山となっていたことが原因だったのです。
しかし、お互いに反省させていただきました。「祈り祈りてならずばやまじ」のみ教えを開導聖人から私たちへのお折伏として頂戴し、ご祈願の御題目口唱をあげ始めました。毎晩お寺で、また、オンライン参詣も呼びかけて、228日連続で毎日1時間の口唱会をさせていただきました。その結果、素晴らしいお計らいを頂戴することができたのです。
法要の当日、お寺の大功労者で9期、合計18年間、局長として皆の先頭に立ってご奉公され一番多く参詣をされている今村真一さんがご挨拶をされました。「生きている間に再び本堂で拝めるとは思えなかったので大喜びです」と。そのご挨拶を聞き大勢の方々が随喜の余り涙ぐんでおられました。
やはりご利益でしか目は覚めないものです。特に、その決定的瞬間に全国の青年たちが立ち会うことになり、佛立信心の意気込みに包まれ共に喜び合いました。
記念すべき第50回という節目を迎えた青年錬成会。2泊3日でお寺に宿泊して、食事は約1000食です。
初日は遊覧船を貸し切って全員が1日中島々での海水浴や交流を楽しみました。
2日目の寺内行事では、朝夕のお看経、信行講座、運動会、諸々のゲーム、そして、夜は、ワールドカップをテーマにしたブラジル独特の田舎者パーティーで賑わいました。
3日目は、朝参詣後の大掃除と西村国際部長ご奉修の開導会で締めくくりとなりました。
参加した青年たちの感想は「近年の錬成会では今回が一番よかった」とのこと。大ご利益を目の当たりにしたことが、彼らのご弘通ご奉公への志を励まし、また、法灯相続の大きな支えとなったに違いありません。
その証拠に、翌月からお寺の運動場の補修や草むしり、ペンキ塗りやお寺整備のご奉公もされるようになり、法城外護の志が伝わってまいります。
何よりも、この度の信心増進で来年の日教寺におけるブラジル教区世界青少年大会(教区初の「青少年の一座」)に向けての大きな飛躍となったことが、今回の大会中にお教化3個成就のお計らいを見て、はっきりと感じられます。
佛立宗のお寺は魂の故郷、ご信心を通じて人間を磨く道場であり、ご利益感得させていただく場所だと、諸難を乗り越えながらも自覚と誇りに目覚めさせていただけたことが最大の喜びです。
このように、今しかできないご弘通ご奉公、宗門で掲げてられている友千鳥運動を通じて、3年後の法昌寺70周年と5年後の高祖大士750回御遠諱に向け、いよいよ力強く邁進させていただかなければならないと互いに感得させていただきました。心から感謝いたします。 合掌