ほんもんぶつりゅうしゅう
2025年06月02日
【体験談】脳出欠により自宅で倒れたが… 不思議が重なり転重軽受のお計らいを - 第7支庁能持寺所属 吉田孝悦
第7支庁東北北部布教区・能持寺の吉田と申します。昨年秋の入院でいただきましたご利益を書かせていただきます。
 昨年9月8日、脳出血により自宅で倒れ緊急入院、手術となりましたが不思議が重なり今の自分があるのだと思っております。
倒れた所が1階の仕事場で見つかりやすい場所だったことと、友達がタイミング良く通りかかり発見してくれたたこと。(呼びかけに返事をしていたとのことで、とても早く見つかったと思います)友達は近くで用事があり、帰る際にふと思いつき立ち寄ったそうで、彼が救急車の手配と親戚への連絡をしてくれました。
搬送先の病院でも、まだ脳外科の先生のいる時間帯で、すぐに処置できたことなど、少しタイミングがずれていたらと考えると、助けられた命なんだと思いました。
術後2週間以上、意識が戻らず生死がはっきりしていない中で親戚が集まった時は、もう助からないのが前提で会場探しを始め葬式の話し合いばかりだったと、後日、笑いながら話してくれました。それ程の重病だったのかと今でも思います。
歩く練習は始めていましたが、10月始めにリハビリのため転院。リハビリ室へ行くエレベーター、また訓練中の皆さんを見ると車椅子で来られる方や手足に麻痺が残り歩行練習をしている方などさまざまで、補助無しで歩け手足も不自由なく動かせている自分は本当に幸せ者と心から感謝の毎日でした。
10月末に退院し、11月より仕事に戻りましたが2ヵ月の間で機械の動かし方をすっかり忘れてしまい(漢字も全く出てこないで辞典は手放せませんでした)メーカーに電話で操作を教えてもらうことが何度もありました。
退院時に車の運転は控えるように指導を受けたため、以前のように信者さんを車に乗せての御講参詣や他寺院への三大会参詣など思うようにできなくなったことは誠に申し訳なく思っておりますが、布教区内全寺院参加の本寺・応護寺さんでの秋の巡教参詣は前泊でも参詣したく思っています。
病巣の場所次第では人工肛門と言われた大腸ガンの手術から10年ちょっとで今回の入院となりました。どちらも命に関わる病気から2度も助けていただきました。
藤岡日惣ご住職からは「有り難く助けていただいた命とご恩義はご奉公でお返しするように」と言われております。今回の入院はこれからへの励ましととらえ、時折りめまいやふらつきがあったりで、皆さんと同じようにはできないかもしれませんが、あれもこれもと欲張らず、できることから少しずつさせていただきたいと思っています。
仕事の都合もありますが、今は友達や知り合いの車に乗せてもらい、お寺参詣をさせていただいております。
皆さんも聞いたことがあると思います「一寸先は闇の提灯」を実感したような1年でした。薬の量もだいぶ減り、回復を実感しておりますが、体力の回復をはかりご奉公させていただきたいと思っております。
入院で頂戴したありがたいご利益でした。ありがとうございます。