2025年01月06日
令和7年度 弘通方針 「めざせ、ニューフェイス誕生!」友千鳥運動
令和13年にお迎えする高祖日蓮大士750回御遠諱も6年後となりました。50年に1度お迎えするお祖師さまの御遠諱は他の日蓮系余門流も奉修しますが、当宗はこれまで600回御遠諱、650回御遠諱、700回御遠諱と3回奉修させていただきました。
明治14年に600回御遠諱をお迎えするにあたり、開導聖人は当宗独自の法要式で奉修すべく3年前に妙講一座を制定され、前年に建立された本門佛立講親会場(本部親会場・現佛立教育専門学校)と旧宥清寺に於いて1万5千人の参詣で奉修されました。
650回御遠諱は昭和6年、佛立第7世講有日淳上人が10万霊会を立ち上げ全国を行脚して勧募を呼びかけ、現在の本山宥清寺の大本堂を建立され奉修されました。
そして高祖700回御遠諱は昭和56年、佛立第17世講有日養上人の御時、全国各寺院で別修法要を奉修。本山に於いては総参詣者数7万5千人の総修法要が奉修され、また現在の宗制が制定されました。
このように当宗は開導聖人のお心をいただき、3回の御遠諱共に当時の教講が「精一杯」のご奉公で奉修されてまいりました。
しかしながら、高祖700回御遠諱以後の佛立宗は、開導聖人100回御遠諱までは成長し続けましたが、その後に宗内では不祥事が起こり、弘通が停滞。社会では今年が30年を迎えるオウムサリン事件以降「宗教不信」が長く常態化しています。
更に4年前に発生した新型コロナウイルス感染により各寺院の参詣が激減。このような厳しい状況でお教化も法灯相続も停滞し、御大会参詣、御講奉修や御講参詣も思うようにできず、正宗徒数も激減。信徒の育成もままならず、役中後継者育成も進んでおりません。全くこの40年間というのは宗門として「不遇な時代」だったとも言えます。
ここに50年に1度というお祖師さまの750回御遠諱を6年後にお迎えするにあたり、果たしてこのような状態のままでよいのでしょうか?
決してよいはずはありません。
そこで、弘通局では6年後にお迎えする高祖日蓮大士750回遠諱をまたとない勝縁と捉え、長年にわたって弘通力が低迷している全国寺院・教会の状態を改良すべく、「めざせ、ニューフェイス誕生!」と銘打って、これまでのお寺での顔ぶれとは違う新たなお教務、新たなご信者、新たなお役中、新たな教化親、新たな入信者、新たな教養会会員、新たな法灯相続者の「ニューフェイス」(新しい顔)がお寺や組(部)、教養会で生まれ、増える運動を展開させていただきます。
開導聖人は「異体同心」と御題をお示しになり
「あらいそも つれてかよへよ 友千鳥」(長松堂つくゑの塵・扇全4巻275頁)
と御教句をお示しです。
小さな千鳥の群れが荒波の打ち寄せる磯を互いに助け合いながら歩み、果敢に海を渡る姿に力強さを感じ、そこに末法の厳しい世の中を異体同心でご弘通に励む佛立信徒の姿を映されたものと拝察します。
これから待ちに待った高祖日蓮大士750回御遠諱をお迎えさせていただく私共は、今こそ厳しい世の中でご弘通ご奉公に精進させていただき、「ニューフェイス」(新しい顔)を一人でも増やさなくてはなりません。
それには、前掲の御教句に「つれてかよへよ」(連れて通えよ)とお示しで、組(部)内のご信者一人でも、家族の中から一人でも、これからお教化しようと思っているお友達でも、一人でも「連れて参詣」、一人でも「共にご奉公」をさせていただくスタイルを身につけることです。そうしないとお寺にニューフェイスは増加いたしません。
そこで、この「新しい一人と共に」という【友千鳥運動】を弘通局では、《めざせ、ニューフェイス誕生!》の第一弾としてまずは3年間取り組ませていただきます。
幸い、弘通局は従来の海外部から「国際部」と名称変更され、海外弘通拠点のご信者も日本のご信者もお祖師さまのお弟子信者として共に高祖750回御遠諱のご奉公に取り組みます。世界の佛立教講が手を取り合い異体同心となって、来る令和13年の高祖日蓮大士750回御遠諱に向かってご弘通の使命を担います。
【友千鳥運動】でニューフェイスを連れて、賑やかに参詣、ご奉公のできる高祖750回御遠諱の報恩ご奉公を始めましょう。