ほんもんぶつりゅうしゅう
2014年01月24日
平成26年 本山初燈明料 第一回奉納式
本年も、本山宥清寺において「本山初燈明料」の奉納式が行われました。

 宗門人の皆さんの厚き想いが込められた浄財、本山初燈明料。納められたお金は本山宥清寺をはじめ、全国寺院の護持費、弘通活動費として有効活用されます。

 佛立信心の基本は「お初穂」の精神です。お初穂とは、収穫した穀物、物販による売上金、醸造されたお酒など、その最初を神仏に奉る、つまり「お供え」することをいいます。毎朝の自宅の御宝前へのお初水・お佛飯のお供えやお寺への朝参詣など、毎日自らの身命財〔身体、時間、お金〕を佛立信者は御宝前へ捧げるのです。御宝前のご加護があってこそ、我々は日々安穏な生活を送ることができるのですから、その感謝の意・敬いの意を込めて、自らの信心修行のためにお初穂信心に取り組まなければなりません。

 こんなご利益談があります。牛乳屋を営まれているご信者が、お初穂信心に取り組まれ、一日の最初のお客の売り上げ金を功徳箱〔御宝前への貯金箱〕に入れるようにしました。ときには大きな金額もありましたが、全て功徳箱に入れ、年末には本山初灯明料として奉納されました。するとだんだん景気が良くなり、店もどんどん繁盛して大きくなっていきました。まさに「信心のそろばんは逆さまに持て」の教えのとおりです。

 御宝前に大変お喜びいただけるお初穂信心。その苦労は全て、我身に「功徳という名の貯金」となって返ってくるのです。