2026年05月01日
新春清談 御講有大いに語る(5) 後継者養成は佛立宗の死活問題 750御遠諱の勝縁を逃してはいけない

あてにしないでいけるところはいけるかもしれない、でも全部が全部そうではないと思うんですよ。やはりある程度、そういう体制を整えて、お寺としても、例えば社会保険に加入するとか、いろいろな面でやっぱりバックアップするということが大事じゃないかと思うんですね。
まあ、それだけじゃなくて、やはり青年会・薫化会、この活動を盛んにして、その中から得度者が出るのが理想です。教務さんも1年や2年ぐらいでは、まだダメかもしれない。何年もかかって、やはり、ご自分がいただいたご利益とかをよくお話したりして、生活のためじゃなく本当に自分のご信心のために、皆さんをお救いする菩薩行のために立ち上がる。そういう教務が生まれてこないといけません。
だから得度する人は、発心をするというのが不可欠です。同時に周りの人は支えよう、とこの両方が重なって初めて立派な佛立教務が誕生するんじゃないかと思うんですね。それが今はちょっと揃ってないのではないか、という気がいたします。
――講有上人のご自坊・遠妙寺さんなどは、すごく若手の優秀な教務さんばかりおられて…、といつも、そう感じます。
お寺のオリジナル誓願として
御講有 優秀といってくださるのは有難いですが、比較的得度者が多いのは、やはり手間ヒマと資本をかけて、教務・ご信者さんが協力していただいているからなんです。ご信者さんが、皆で応援してくださっている。
ご信者さんは、教務さんの誰かが回って来られる状態だと、その方が掛け持ちで、どれだけ苦労をされて大変な思いをされていても、あまり不自由は感じません。教務さんばかりに負担がかかってる。そうすると倒れてしまうんですよ。いくらご奉公だって、年齢のこともあったりで限界があるから、その限界を越えると、やっぱり病気になったりするんですよ。そうすると、後継者がいなかったら、もう誰もご奉公してもらえなくなる。その時に慌てても遅いですよ。
現役で頑張っている方がおられても、後継者をみんなで作っていく。教務もそのつもりで、ご信者もそのつもりで作っていかなかったら、これは将来の佛立宗がなくなってしまうと思う。ご信者が誰もいなくなっても、もちろんつぶれる。教務がいなくなっても、つぶれるんです。建物だけが残って、これも取りこわすことになってしまうかもしれません。
ですからやはり、これは佛立宗の死活問題だと思うんですよ。他にも財政の問題などありますよ。だけど、人材っていうのは、一番大事だと思う。「人は石垣、人は城」だとも言いますね。まさにその通りだと思いますね。そういう思いで、皆がお祖師さまの弟子を作ろうと。だから、そういう教務増員の誓願を、ご自分のお寺のオリジナルの誓願として、どんどん立ててもらいたいと思うのです。
宗門で立てるとすると、どうしても無理やり立てる結果になるんですね。立てさせることになってしまう。そうすると成就できなくなってしまう。一つひとつのお寺が自分のお寺の誓願として、ぜひ必要だと思って立てる。このようになったら成就します。
前の700回御遠諱は、もう45年前。その時にお祖師さまの弟子を増やす運動というのがあって、四百何十人の誓願があり、二百何十人が成就しました。ですが、これは無理をそれぞれしているんですね。けれども、その時に誕生した教務さんが、今日までを支えてくれたということですからね。ですから、その時、20歳だった方は、もう65歳、70歳…。
――私が、まさにそうです。七諱の終わりの時に得度をさせていただき、昨年、65歳になりました。
今こそ祖師の弟子づくりを
御講有 みんなそうなんですよ。だから、この機会にお祖師さまの弟子を増やしていかなかったら、750回御遠諱が済んでしまうと、そういう気運も半減するんじゃないかと心配しているんです。ですから、今です。今しかないでしょ!、ということで、やっていただきたいと思うのです。
――本日は、お時間をいただき、いろいろとお話を頂戴いたしました。ありがとうございました。(完)
(文責・編集部聞き手・佛立新聞編集部)