ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年01月01日
年頭のことば
宗内のみなさん、明けましておめでとうございます。新たな年をともにお迎えできたことを慶ばしく思います。
 新年にあたり、本山御宝前においてご一同のご奉公成就と世界の平和・人々の安穏、そして新型コロナウイルス感染症の拡大防止早期終息と、自然災害により被災した各地の速やかな復興をご祈願させていただきました。
 昨年は、新型コロナウイルスが猛威を振るう中、ロシアによるウクライナ侵攻に始まり、円安や世界的物価高、そして地球温暖化による異常気象と自然災害の多発という、多難な一年でした。
そうした中、九月一日には関東大震災の百回忌をお迎えし、災害対策に対する思いを一層強くさせていただきました。
しかし、私たちが一生の間に経験することは限られています。戦後七十七年間平和の中で暮らしている私たちには、及びもつかないことは山ほどあります。ですから、自分の経験を他の方に伝えたり、物を学び他人の話を聞くことは、この未経験の部分を補うためでもあるのです。
高祖ご降誕八百年慶讃ご奉公もいよいよ結実の年を迎えました。本年は、本山大法要までに一人ひとりが報恩教化を成就し、お祖師さまにお悦びいただきましょう。
日々の信行で培った経験をもとに、佛立信心で得られる現世安穏の境地を、他の方々に語り伝える菩薩行に決定精進し、この困難な末法の世に、私たちだからこそできる現証弘通によって、高祖ご降誕八百年慶讃ご奉公を締めくくり、共に歓びを分かち合えることを念願し、年頭のことばといたします。
御教歌
よろづよの 外(と)までも弘(ひろ)まる 春(はる)くれば 御法(みのり)の花(はな)ぞ 咲匂ふ(さきにおう)なる
令和五年元旦
本門佛立宗 第二十六世講有 日良

令和5年(2023)
年頭のことば 講有 髙須日良上人(00:00)
新年のご挨拶 宗務総長 新井日現(03:52)