ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年12月06日
【体験談】4ヵ月で3ヶ所の手術を行う 1支富山佛立寺・小林久夫氏
私の家の近くに河川敷公園があり、友人知人の勧めもあり、健康維持のため、パークゴルフとグランドゴルフを数年間、続けてきました。
一昨年の11月に練習に出かけたとき、いつもの自分のスイングができず、おかしいなと思って帰りました。そんな状態が何回か続き、そのうちにシーズンオフとなり、家で過ごすことが多くなりました。
その頃から体重が段々減りはじめ、腕や脚の筋力が落ちているのを実感しました。健常時は73キロあった体重が、年末には65キロまでになり、正月明けを待って主治医の診察を受けました。色々な検査を受けましたが、結果は異常が無いとの事で、神経内科へ廻されました。神経内科では、3ヵ月間検査と投薬で通院をしましたが、原因は特定できませんでした。
 神経内科と並行して、2月より通院予定の泌尿器科を受診し、検査を重ねていくうちに前立腺肥大と心臓の側に赤ちゃんのこぶし大の腫瘍が見つかりました。
 両方とも悪性ではないとの事でしたが、手術が必要との事で早速、中﨑日行御導師に報告をいたしました。翌日から、お寺では当病平癒のご祈願と組内ではお助行が始まりました。また、家では妻と一昨年暮れより始めた1日5回の朝夕のお看経と助行が今も続いています。
4月には当山の門祖会があり、病院の手術日の都合から手術は5月17日に決まり、両方一緒にすることになりました。今まで手術どころか入院さえもしたことがなかったので、毎日が不安と恐怖で胸が一杯でしたが、お看経を重ねる毎に『御宝前様にお任せを』の気持ちになり、平常心で過ごせるようになりました。
当日は手術室に入るまで御題目を唱え、心静かに行ったのを覚えております。強度の貧血があり輸血をしながら5時間かけて手術が終わりました。術後の経過は順調でしたが、体重はその後も減り続け、最終的に17キロの減量になりました。
 このような症状はガンの発症によく見られる兆候だとの主治医の見解により、術後も検査が続きました。6月下旬に胃にポリープがみつかり、検査の結果、ガン細胞と判り、8月5日に手術と決まりました。4ヵ月間のうちに3ヵ所の手術となり、体力勝負になりましたが、主治医のすすめで決断をしました。
 今回も御導師、御講師をはじめ、寺内ご信者さんや本寺・大津佛立寺様でのご祈願とお助行に励まされました。術後2日目に水分摂取の許可が出て、いただいた「お供水さん」の味は格別でした。まさに命の水を改めて実感しました。手術中は御題目があちこちから聞こえて来、今更ながらこのご信心のありがたさを感得しました。
 現在も後遺症のリハビリ中ですが、この度、御宝前様よりいただいた転重軽受のご利益を感得致し、なお一層の信心改良と報恩のご奉公をもって、御恩返しをさせていただく所存でございます。