ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年03月14日
本山宥清寺 自衛消防隊の消防出初式を実施
1月29日、本山宥清寺の自衛消防隊が令和5年の消防出初式を実施した。今回の出初式は、コロナ禍のため3年ぶりの開催となり、約150人が参加して盛大に催された。
 出初式は本山の教務、佛立教育専門学校の学生師、職員からなる宥清寺自衛消防団と、翔鸞消防分団、仁和
消防分団、上京消防署から指揮隊と第2消防隊、北野消防隊が参加。本堂前の境内に火元を設定し、参加のご信者方、ガールスカウトと保護者方は本堂に待機。見学者は境内に設置された席で見守る形で午前10時から始まった。
 境内から出火後、直ちに本堂内のご信者方を避難誘導、けが人や避難が難しい方の補助も行いながら火災発生を通報し、消火器で消火を行う。また館内放送では、本堂から講堂に避難するようアナウンスが流され、できるだけ姿勢を低くするように促される。
自衛消防隊は、装備を整えて救出活動と重要物品の搬出、負傷者をタンカに乗せ、講堂内に設置された仮の救護所に移送する。火災発生から13分後、屋内消火栓と屋外消火栓、そして放水銃による放水準備が整い「放水始め」の掛け声と共に3本のノズルから勢いよく本堂を目掛けて放水が開始された。
 放水は20秒続き、その間に翔鸞、仁和消防分団から消防団員が到着。また、火災発生から19分後に消防署から指揮隊と上京消防隊のポンプ車、北野消防隊の水槽車が参加。合わせて5口のノズルから放水を開始。消防訓練もクライマックスを迎え、本堂に放水された飛沫によって鮮やかな虹が現れた。
 3分後には訓練を終え、境内に自衛消防隊員、消防分団員、消防署職員など約50名が整列し、閉会式が行われた。本堂前に宥清寺自衛消防隊の隊旗が掲げられる中、最初に講有日良上人からのご訓示、続いて上京消防署の杉本裕司副署長の講評、来賓・原真弓上京区長の挨拶と続き、栢森良道事務局長の挨拶があって、10時40分に出初式は終了となった。
 終了後は、見学者の子供たちには消防署から消防車のミニカーと記念のグッズが配布され、境内では消火器を使用した訓練も行い、子供用の消防用防火服とヘルメットの着用と消防車の説明も行われ、参加した大勢の子供達が興味深けに聞き入っていた。
 この出初式の模様は、地元のKBS京都テレビで、当日の11時55分と夕方5時55分からのニュースにて報道された。
 また講堂2階では、ハンド&ネイルケアボランティアチーム「ガンチー」による福祉ネイルケアも開かれ、出初式を見学した女性方が参加していた。
 宥清寺の自衛消防隊は、昨年秋に催された上京区自衛消防隊訓練大会に参加し、屋外消火栓の部で優秀賞をいただいている。
 自衛消防隊は、本山宥清寺で火災を起こさない、起こさせないことを願いつつ、もしもの時は自分たちの手で火災からお守りすると、地元の消防署や消防団の支援と協力を得ながら、日々の訓練を行っている。