2026年08月18日
第243回臨時宗会を開催する
主に令和7年度の宗務本庁経常費や宗門諸機関の決算案を審議する第243回臨時宗会が、去る7月9日・10日の2日間を会期に開催された。
宗会開催に先立ち本山宥清寺では開会のお看経が営まれ、その後、一同は佛立会館に移動、議員点呼、開会宣言の後、講有日覚上人が諭告に立たれ「先般ご遷化になられた佛立第26世講有講尊日良上人に対し、報恩感謝の誠を捧げるとともに、来るべき宗葬の礼を滞りなく勤めさせていただけるよう、お互いに異体同心でご奉公されることを望みます。
さて、今回の宗会は、令和7年度経常費決算を中心に各種決算案が主な議案として上程されますので、異体同心にて慎重審議いただきますことを期待します。また、私が切望するのはそれぞれの寺院及び教講ご一同が、いかにしたら護法愛宗の念を深めて、本山護持、宗門護持のために浄財奉納を喜んでさせていただき、日頃のご奉公を憂いなく、させていただけるか?これを真剣に考えていただきたいと願っています。
また、2日目には宗門組織改革に関する討論会も予定されております。人口減少と少子高齢化による人材不足を解消し、財政破綻を防いで将来にむけての明るい展望を示すには、宗門はどうするべきか深く検討していただきますよう。
26世日良上人のご遺志を汲んで弘通活動が円滑に活発に行われるよう、各寺院が孤立する事がないよう、忌憚のない意見を交わし合われるよう念願します。
高祖は『月々日々につより給へ、すこしもたゆむ心あらば魔たよりを得べし』と仰せです。
お互い、高祖日蓮大士750回御遠諱に向けて気のゆるみは禁物です。
宗会議員各位は、布教区の代表者としてこの報恩ご奉公の先頭に立つとともに、宗門人の手本として宗門大改良を率先断行されることを希います」と述べられた。
 この御諭告をいただき宗会議長・内田日孝師が「今次臨時宗会は、令和7年度の各種決算案を主たる議案としており、我われ宗会議員一同は、宗内教講の護法愛宗の浄念に応えるべく、宗門財政が適正に執行されているか慎重に審議を重ね、その責務を全うさせていただく所存でございます。
また、今宗会の2日目には『宗門組織改革』に関する討論会が予定されておりますが、人口減少や少子高齢化という厳しい現実の『社会情勢』を見据え、将来に向けた明るい宗門を切り拓くべく、忌憚のない意見を交わします。
特に、令和13年度にお迎えする『高祖日蓮大士750回御遠諱』ご正当年に向かって、宗内の各寺院に1人でも多いニューフェイスが誕生するよう、さらには『5ヵ年の弘通誓願』をいち早く達成させていただくためにも、気のゆるむことなく報恩ご奉公に励ませていただきます」と宣誓した。
続いて亀井日魁宗務総長の挨拶では「今宗会は、令和7年度の各種決算を審議承認いただく宗会ですが、同時に昨年度のご奉公を反省し、向後の御奉公に資するものです。そしてその骨子として、今回は宗門組織改革に関する討論会を予定し、宗会全体で宗門を盛り上げるための方策を考え、討論してより良い改革案を構築したいと願っております。
世情のみならず、宗内においても問題山積の中、高祖報恩5ヵ年誓願の達成に向けてのご弘通ご奉公はもちろんのこと、一刻の猶予もならない宗門改革への着手は今内局及び宗会議員の重要な責務なのです。
宗会議員各位には、今宗会においても上程議案の慎重審議とともに、宗門発展へのより建設的な意見をいただき、宗内教講が一丸となって、高祖750回御遠諱に向けてさらに前進できますことを祈ります」と述べられた。
各種決算案等を承認
その後、令和7年度監査報告、昼食・休憩の後、本格的な議案審議に入り、第1日目は、まず宗会参事会で承認された9月16日執行の佛立第26世講有日良上人宗葬の執行局規定案・特別会計規定案・特別会計予算案を承認。
その後、佛立教育専門学校等の宗門諸機関の特別会計収支計算書承認案、高祖日蓮大士750回御遠諱記念事業特別会計収支計算書承認案、そして令和7年度の宗務本庁一般会計収支計算書承認案、財産目録、余剰金処分案、についていずれも慎重審議、質疑応答の後、承認がなされ1日目が終了。
 翌2日目は、令和8年度の百万霊会特別会計、高祖日蓮大士750回御遠諱記念事業特別会計継続費、また一般会計の補正予算案等、そして宗務規定宗務支庁所掌事務規定として「人権・ハラスメントに関する事項」の追記について審議、承認された。また懲戒規定にハラスメント行為等を新設する改正案については宗制委員会に付託することとなった。
 その後、令和9年10月12日の任期満了に伴う次期宗務総長について宗会議員の互選による候補者選定委員会委員2名および委員候補者2名の選出が行われ、慣例により、委員に内田日孝議長・水島悟副議長が、委員候補者に山嵜泉立教師会長・森清信徒会長が承認された。また特一級拝受者 ①扇要寺 田野井一雄氏・
②安国寺 豊浦英義氏の2名の議決について、いずれも可決承認された。
検討会・懇談会も実施
この後、高祖日蓮大士750回御遠諱5ヵ年誓願の決意表明が、清風寺・東北北部・南九州・阪神の各布教区より行われた。
続いて「組織改革に関する討論会」が開かれ、添付の宗法・宗令改正案や前回宗会での発言に対する当局の考え方等の資料を基に、質疑応答、意見交換が行われた。最後に、隣地に関する懇談会が開かれ、2日間にわたる臨時宗会は無事に終了した。
次回の第244回臨時宗会は、11月4~6日の日程で開催される。