2026年04月01日
新春清談 御講有大いに語る(4) ブルガリアでも初めてのお教化が ご信者も教務もニューフェイスを作ろう
高祖の志 佛立の灯を世界中に
またイタリアはEUの中で佛立宗の拠点が唯一あるところと申しましたが、ほかの国々もこの佛立の法灯、灯が伝わって明々と、それが燃え広がるようになるのが今後の課題だと思っています。
だから高祖750回御遠諱の1つのしるしとして、何処何処にそういうご信者がおられて何人か集まりましたとか、パリにも遠妙寺のご信者もいるんですけれど、そういう人たちが集まって一緒に口唱会をするだけでも、これは将来のご弘通の種になると思うんですね。
幸い昨年、本山宥清寺におきましても、故・伊藤日学上人のご息女・澁谷さんという方の娘さんが劇場のプリマドンナということで、ブルガリアの方で仕事をされていて、ご主人もその劇場のフルート奏者をしておられ、結婚されております。
そこに御本尊の奉安ができたのです。ブルガリアで初めてのお教化ができたのです。しかも、そのご主人も入信証を出されましたし、またそのご両親も一緒に奉安の時にはお看経をいただいて、非常に随喜をされて、一家中がご信者となりつつあるような状態なんです。これは、とても大きな意味があります。
今まで全く佛立の灯が無かったところに、一ヵ所、奉安ができたということを考えますと、これがいろんな国にそういったことができていけば、ご弘通ができていく。これが今の佛立宗の課題ではないかと思います。
私はフィリピンの方にご奉公に行っておりましたが、フィリピンの方はカトリックですね。フィリピンは7千~8千の島があり、そのほとんどに教会が立っている。あるいはミクロネシア、メラネシアなど、絶海の孤島みたいなところにも教会がある。佛立宗のお寺など、ないですよね。遠妙寺の別院・拠点が2つ、3つあるけれど、これはもう大きな差ですよ。
キリスト教などと情熱の差があってはならないと思う。やはり、お祖師さまの志を海外に伝えなくちゃいけない。そういう気持ちで、皆で取り組んでいただきたいと、こういうふうに思っております。ひとつ、よろしくお願いいたします。
――話は変わりますが、先日、本山の夕看経にお参詣させていただいたのですが、講有上人が導師を勤められていて、ビックリいたしました。いつも、お勤めなのでしょうか。 
 お看経があがるように
 御講有 それは歴代の御講有、26世も25世も24世もですが、後ろの方で夕看経をされていました。それはやはり、佛立教育専門学校の学生さんに導師の練習をさせてあげたいということもありまして、ご遠慮なさったんです。
ところが今年度は1年、2年合わせて4人しかいなかったんです。しかも本山教務も減っているんです。ですから手が足りないと言いますか、そんなわけで私もできる限りね。まあ、とにかく御題目があがらなくちゃいけないので、出られる時は後ろじゃなくて前の方でお看経させていただきますということなんですね。
夕看経させていただいたら、本山の内陣で口唱させていただくのは有難く結構なことだと改めて感得しております。古くは私どもが学生だった時の16世・小山日幹上人が、やはり毎日のように夕看経でお出ましになったら、必ず導師座でお看経されておりました。そういった昔の方のお姿を、ちょっと真似しただけ。こういうことです。
――今も出ましたが、本当にどこのお寺も教務不足だと感じます。まさに教務のニューフェイスを作っていかないといけないと思うのですが、そのあたりのお考えを…。
 本人の発心と周りの支援が大事
 御講有 それはやはり、1つには、今の時代は全員で新しい人を外護する体制を作らないといけないと思うんですよ。昔は、もう子供の頃から入寺して、そしてお寺の中の子供として扱っていただいて、だんだん大きくなって自然にそういう中で成長する、一人前になるというまで長い時間をかけてなので、ご信者としても外護もさせていただきやすかったんじゃないかと。
今は中途得度者は、外の会社で働いていたりとか商売したり、そういう方は、それまでの生活があるわけです。昔などは、貯金を作って貯金を崩してでも生活費に充てて、当分は無収入だけれども我慢しろ、という形が多かったわけですが、これはちょっと現代では通じないと思う。あるいは若い方でも、大学を卒業したら一般の会社では相当の給料をいただくくわけです。で、そういったお金が目的での得度はいけないのはもちろんですけれども、しかし、やはり最低限のもの、生活できるというのは基準じゃないかと思います。そういった給料はやっぱり頂いて…。   (つづく)