2025年10月01日
6月14日~15日 第5支庁 終戦80年広島慰霊法要 柏支庁長以下54名の団参で





去る6月14日~15日、第5支庁終戦80周年広島慰霊法要団参が行われました。
支庁長・柏日胤師を団長といただき、各布教区から10名づつ、支庁役員も含めて54名の団参でした。
団参初日は、呉・妙泉寺にお参りさせていただきました。境内では、藤本日涌御導師、藤本清隆師ご夫婦、藤本清宣師、ご信者の方々、清隆師のご長女・リコちゃん、次女・れなちゃんもお出迎えくださり、青少年の方々も含めたお迎えは、旅の疲れが一気に吹き飛ぶ嬉しさでした。
柏日胤支庁長がご唱導くださり、本堂にてお看経をおあげし、藤本日涌御導師から団参者へ、労(ねぎら)いのお言葉を賜りました。ご供養でいただいた冷えたお茶と呉名物のフライケーキは、とても美味しかったです。
広島県内の佛立寺院では、長年に亘って原爆の慰霊を行っており、終戦80年を迎えた本年、他支庁からの慰霊団参が行われることを、とてもお歓びくださいました。
呉市は港町であり、日本の軍港です。呉・妙泉寺を出発して道すがら、いままで見たこともない大船団、イージス艦や潜水艦が停泊していたのを眺めながら、海上自衛隊幹部候補生学校に向かい、同校の見学をしました。
戦争で殉死された兵隊さんの記録や遺品も展示してあり、緑が目映く広大な敷地は、戦時中、命がけで日本を守った方々に思いを馳せる佇まいであり、慰霊団参の日程に相応しい見学となりました。
海上自衛隊幹部候補生学校の見学を終えて初日は終了。ホテルに向かうのにフェリーに乗って瀬戸内海を渡りました。波が穏やかで晴れ間も見えて、心地よい風に吹かれた乗船時間は、誰もが旅の疲れを癒やし、平和を貴んだ時間になったことと思います。夕食は懇親会を開き、支庁管内から参加された団参者の、良き交流の場となりました。
団参2日目。
慰霊法要は、広島平和記念公園内にある戦没者慰霊塔前にて営まれました。団参とは別に、自主参加のご信者も加わり、総勢90名を超えるお参詣となりました。
また、長年ご回向のまことを尽くされている広島佛立寺様、鈴木行桂師、ご長女のひかる姉、呉・妙泉寺様の藤本清隆師ご夫婦、リコちゃん、れなちゃん方々も、お参りくださいました。
2ヵ寺の方々には、準備の段階から一方ならぬお世話をいただき、御本尊の奉安、お塔婆浄書、仏具の運搬や会場設営などのご奉公をしてくださいました。
また千葉唱題寺・佐藤堅隆ご住職、東京立正寺小西歓昭師には、支庁役員同様にご奉公くださり、下見、前乗り、後片付け、バスの運転などのご奉公をしていただきました。また今回の広島慰霊団参の発案は、小西歓昭師によるものです。
支庁役員方々、布教区長ならびに布教区役員方々にも、ご尽力をいただきました。この場をお借りして、各位のご奉公に心より、随喜御礼申しあげます。
平和記念公園および戦争資料館へは、藤本清隆師よりご提案をいただき、慰霊法要の前に見学をしました。お陰さまで戦争の様子を学び、当時の様子を思い浮かべながら、より一層、心のこもった法要となりました。
団参2日目のお天気は快晴。広島の御導師方、そして柏日胤支庁長の御徳をいただき、前々日まで降水確率100%だった予報が覆り、真夏のような快晴になりました。
暑さで大変でしたが、これも、昭和20年8月6日、真夏の広島に原爆が投下された、当時のことを連想できるようなお天気であったと、猛暑の中、汗だくでさせていただいた野外でのご回向を、ただただ、ありがたいと感想を述べるご信者がいらっしゃったのが印象に残ります。
緑豊かな広島平和記念公園は、団参者の心を優しく包んで迎え入れてくれたように感じます。すなわち平和記念公園周辺は、広島に住む人々の思いがこもった、平和への祈りと原爆犠牲者への哀悼の念が具現化している街並みなのです。
わたしたち佛立宗門人は、御教えを習い、ぼさつの境地に立ち返ってご信心に励み、人々の幸せと世界の平和を望んで、一生懸命に口唱と教化ぼさつ行に邁進せねばならないと体感した、心のこもった良き慰霊団参となりました。
(支庁次長・高野清純記)