ほんもんぶつりゅうしゅう
2023年04月12日
1支大津佛立寺 要華院日衛上人37回忌を奉修
2月12日、大津佛立寺第9世住職・僧正要華院日衛上人の37回忌法要が荘厳裡に勤まった。当初、執行導師は上人の姪孫(てっそん)に当たる小野山日鷲師の予定であったが、ご体調の都合で当住小野山日住師が勤められることとなった。
遺族親族・寺内教講約百名が集う中、お看経・焼香の後、故人を偲ぶ肉声テープが流された。故笹田日昌上人は、故人を「昭和のサムライ」と称されたが、息子の入信の邪魔をしていた天理教信者の実家の母親に「ご利益比べ」を挑み、息子の家を教化したご弘通の武勇伝は上人の面目躍如たるものであった。
次に齊藤隆氏より上人の堅固な信心ぶりやご信者との心温まる交流ぶりが披露され、上人の孫で唯一のお弟子であった小野山清輝師から恩師への報恩の思いが語られた。そして、最後に執行導師より「しからるゝおそれなければほめらるゝ たのしみもなし親のなき身は」との御教歌で、親への思慕の情によせて自重自戒を心がける大事と共に『滅罪抄』の御文を引かれて、親・師匠への得手勝手な思いを自戒する大事が説かれた。
なお、当日配布のしおりでは昭和14年の干害時に山門に掲げられた雨乞いの「降雨祈願」の札が紹介され目を引いた。