ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年09月01日
海外弘通だより ~イタリア編 イタリアでの弘通活動が再起動
コロナ禍の影響で約3年間、制限を余儀なくされていたイタリアにおけるご弘通活動が再起動し始めた。
 イタリア政府の行政指導によってイタリアの宗教施設はコロナ禍の蔓延(まんえん)予防のため、この2年半の間、出入りを厳しく制限されてきた。そのためイタリア北部の古都フィレンツェの中心部に設けられている本門佛立宗香風寺フィレンツェ別院も日曜参詣、総講等の定例行事が行えない状態が続いてきた。
 その間、イタリア教区長の福岡日雙師は毎週、英語による御法門を別院担当のイタリア人教務、キアッフィ良誓師にメールで送り、良誓師はこれを基に御法門を作成し、イタリア全土の信徒宅にウェブで伝えるかたちで教導活動が行われてきたのである。
 また、毎日時間を定めて別院での良誓師のお看経の時間に合せて、各信徒が各自宅で行を共にするかたちで御題目口唱行が続けられてきた。
 こうした厳しい制限下にもかかわらず、イタリアでのご弘通は停滞することなく進展し、今年6月から7月にかけて福岡日雙師を日本から迎えての活動が再開される運びとなった。
 6月26日に奉修された香風寺フィレンツェ別院での総講には本堂にあふれんばかりの地元ご信者が参詣し、堂内に響きわたる力強い御題目口唱の一座となった。
 英語による福岡日雙師の御法門は英語教師で学徒として長年ご奉公を続けるマリアピア女によってイタリア語に訳して伝えられたが、参詣者全員が目をそらさず熱心に聴聞する姿が印象的であった。
福岡日雙師は「この3年間、担任のキアッフィ良誓師は、文字通り身体をはって別院を護持し、毎日、御法門を発信し続けてきました。そして、ここにおられるご信者の皆さんも、それに応えるべく良誓師を物心両面にわたって支えてこられました。この経験はイタリア教講の心の絆をさらに強くし、イタリアHBS(本門佛立宗)のさらなる進展への雌伏(しふく)の期間となることでしょう」と良誓師の労を労(ねぎら)い、教講の結束を称えると、堂内の参詣信徒から大きな拍手が起こり、拍手は長い時間、鳴りやむことがなかった。
 ローマに設けられた親会場でも御講が奉修され、にぎやかなご参詣のもと和気あいあいの一座がつとまった。