ほんもんぶつりゅうしゅう
2022年07月01日
北大坂布教区の婦人会教養口唱大会を開催
6月9日午前10時より、第2支庁・妙光寺(住職・鈴木日光師)において、北大坂布教区の婦人会教養口唱大会が開催された。
一座のお看経の後、婦人会参与・内田日珠師と会長・大和奈美姉の挨拶があり、続いて横浜妙深寺住職・宗務本庁弘通局海外部長の長松清潤師より「明るく楽しいご信心」をテーマに講話をいただいた。
講話では「ご信心は初代の人はどんな人でも、たまたま仏法にお出値いして何物にも代えがたいご信心にお出値いさせていただいた喜びがあった。例えば、砂漠の中をさまよっていた時、オアシスに巡り会った心地です。
日本のご信者は、代々信者という方が多いかもしれない。現在はご信心の環境の中にいて、すぐ手の届くところにご信心がある。だから初代の喜びが薄れてしまうのではないでしょうか。
開導聖人は御教歌に、『恋したひ唱へかさねしこゝろより 法の光りの顕れにけり』と、また『うれしさをつゝむ恋路にあらざれば みのりのために人にかたらん』とお示しです。
ご信心も恋する心が大切です。初恋は最初に出会った時のワクワク、ドキドキ、心ときめく心です。恋する人と出会って最初に抱く心です。
ご信心も初恋する心、初代の初心(うぶ)なご信心を感得すれば、素直な喜びの心、初心の信心ができてご利益を感得することができます。
ところが、ご信心も3代目、4代目となると、どうしても喜びが薄くなってくる。ご利益がいただけない、というのは初心なご信心が失われているのです。
初心なご信心をとりもどせば、我が身のご利益のみならず、2つ目の御教歌の如く、人に語りお教化もできていくのです。
明るく楽しいご信心は初恋の初心なご信心がポイントなんです。
海外部長のご奉公をさせていただいていますが、現在、佛立宗は9つの国にお寺があります。特にブラジルは11ヵ寺院で他に類を見ません。
海外のご信者は初代のご信者が多い。その姿は初心なご信心です。佛立宗を弘めて行こうと精進されている。ですからドンドンご利益をいただいて広がっています」と話され、特に現地の青年会の初心で一生懸命にご信心されている姿を紹介いただいた。
また「現在、佛立アンバサダーとしてブラジルのコレイア御導師、そしてスリランカのディリーパ良潤師が来日して全国を巡回して初心なご信心と勢いを教えて伝えていただいています」と初心のご信心が明るく楽しいご信心であることを力説された。
また妙深寺のインド、スリランカの海外弘通、教化道場(教化ミーティング)や刑務所、難民キャンプでのご奉公も紹介いただいた。
また長松師の実父、妙深寺先住・長松清涼師が転落事故で意識不明の重体に陥ったが、懸命のお助行により回復、増益寿命のお計らいをいただいたご自身の信行談を紹介いただいて、それが長松御導師のご信心の原動力になっていることを述べられた。
「どうしようもない時、必ず救っていただけるのがご信心であることを心にきざみ励む。それを妙深寺では『佛立魂』と言っています。佛立魂を持っているか、持ってないか、失われ忘れているかによって大きく変わってきます。
現在、ウクライナ戦争もあり嫌な苦しい苦境が一杯。世の中は後ろ向きな圧力がたくさんあります。若い人も表面ではわからないが、実際は苦しんでいます。若い人の自殺が多いことがそれを物語っています。
『若い人は信心をしない』―そんなことはありません。『苦しんでいるのではありませんか。悩んでいませんか。聞きますよ。ご信心させていただいたら必ず良くなるから』と真剣にご信心をお伝えしておかなければなりません。
そのためには初心のうぶなご信心、明るく楽しいご信心に励みましょう」とお話をいただいた。
終了後は、長松師が全国を巡回されている「動くお寺」(自動車・バン)を実際に見学させていただいた。
当日はまぶしい陽が降り注ぐ初夏のすばらしいお天気にめぐまれ、参詣制限はあったものの116名の賑やかな参詣であった。
なお、当日の模様は、YouTubeで1年間配信をしています。妙光寺チャンネルからお入りください。