2025年06月10日
令和7年 佛立防災アクションデー
 ありがとうございます。
 毎年九月一日は防災の日で、宗門でも佛立防災アクションデーとして、防災意識の啓発に努めています。その一環として防災DVDを作成し、各寺院へお届けさせていただきました。
 さて、今年の佛立防災アクションデー2025は、関西二ヵ寺の取材をさせていただきました。
 一ヵ寺目の北大阪布教区清現寺では、長年に渡り、年二回消防訓練を行いご信者の防災意識を高めていらっしゃいます。有事の際には、ご信者だけでなく近隣住民の方も共に避難できるよう災害に備え、毛布類、食料品、ガスコンロなどの備蓄も進められていました。清現寺防災管理者である川崎さんは、昨年大阪市旭消防署より優良防火管理者として「消防功績顕賞」を受けられています。清現寺でどのような訓練が行われているのか、参加をさせていただきました。
 去る令和七年二月十六日(日)に清現寺に於いて旭消防署指導のもと、消防訓練(通報訓練・避難誘導訓練・初期消火訓練)が行われました。清現寺内にある食堂から出火し火災が発生、火災の現場を発見したご信者(新開さん)が事務局へ通報要請し、事務員(山下さん)が手順に従って素早く一一九番通報されました。避難指示を受けた朝参詣中のご信者方が本堂から境内へと出てこられ、避難誘導者による避難遅れ確認を終えて避難が完了しました。
 災害発生時は初動が大切であり、火災となれば少しの遅れが命の危機に繋がります。防災訓練を通して、日頃から意識することが大切だと改めて教えていただきました。清現寺では、年二回の防災訓練だけでなく、日々のご奉公でも防災管理者の川崎さんからご信者へ、使用した後は火元の再確認をするなどの防災を意識させる注意喚起がなされており、培われた防災意識が行動につながっているのだと随喜いたしました。
 境内へ避難した後は、旭消防署の消防隊員のみなさんによる消化器使用のレクチャーがあり、ご信者が火元に見立てた的に向かい、消化器を使った初期消火を実際に体験されました。参加した子どもたちは、梯子車への乗車体験もでき、充実した訓練内容で有意義な時間を過ごせました。
 地震や火事といった災害は、予期できるものではありません。予期できないからこそ備えることが大事です。私たちにはご信心があり、お寺では自分の行動が自分の未来を作っていくことを教えていただいています。各寺院の教講一人一人が、少しの防災意識・行動を積み重ねることで寺内全体の防災認識が高くなり、備えることに繋がっていきます。防災訓練に参加させていただき備えることの大切さを実感いたしました。



 二ヵ寺目は、令和七年三月十二日(水)に四国布教区妙泉寺へ伺いました。妙泉寺では日頃のご奉公でつなぐ絆が防災につながることについてお話しいただきました。
 インタビューにお応えくださった髙嶋啓子さんは家族と離れお一人で生活をされるご高齢のご信者さんです。それ故に日頃の生活は問題なくとも一人ではどうすることもできない事態が起きた時どう行動すべきか、お寺とご信者がどのように関わっておくことで得られる安心があることを教えてくださいます。
 また峠徳廣さん初代さんご夫妻は、ご夫婦ともに大病を患いながらもご信心でご利益を戴かれ、42年間欠かさず朝参詣に励まれるご信者です。どのようなご家庭にもそれぞれの事情があり、その中でご信心に励まれています。
 お寺という存在がそれぞれの人の居場所であり、人と人がつながる場所であり、助け合えるコミュニティであることをもっと多くの人に知っていただくことが大事、つまりは日頃のご弘通ご奉公がどれだけ行えているのかを見つめ直すことが必要です。お寺がどのような場所で誰でも足を踏み入れていいところであり、不安を取り除いてくれるところであり、人生が好転していく因を教えていただける場所であると下種結縁ができているのかが、有事の際には顕著になることを教えてくださいました。
 本年度の佛立防災アクションデーは、「自分たちで考え自分たちで行動するーお寺とお家の防災活動ー」と題しています。この度ご紹介させていただいた清現寺、妙泉寺のように各寺院、各ご家庭において自分たちで防災について学び、防災の実践に取り組ませていただきましょう。ありがとうございます。