2024-05-31 15:03
令和6年6月 誌上法門
住職 日堅
御教歌
口車 うそ八百で 引とても
御利益見ねば のる人もなし
大 意
よく気をつけなさい!
世の中は真実と偽りが混在しているものです。
私たちは、怪しげな信仰宗教に惑わされることなく、真実の御法を戴く者として、まじめに御題目口唱信行に励み、現証の御利益をもってご弘通に励むことが大事と仰せの御教歌です。
◆なにが口車か?◆
- 「口車」=相手をおだてたりだましたりするための、巧みな話し方。口車に乗せる。(大辞林)
- 「タラシ入れる」=詐欺行為
そもそも仏道修行は成仏の果報を得るためにあります。
ところが世間の仏教系寺院の中にはそれぞれの都合(安産・祈祷・交通安全)で、肝心の仏様の教えには程遠いところもあり、しかも初詣などのように、多くの人が集まるだけで信仰心を満足させている人々があるのも事実です。
それでは筋道を整理いたしますと、
お祖師さまは天台(てんだい)大師(だいし)の『五時四教(ごじしきょう)』などの教えをもとに、《正しい教え》《正しい修行》《正しい御利益》とは何かを明らかにされました。
それが法華経本門八品の教えなのです。
佛立開導日扇聖人御指南
御抄には現証に過ずと 門祖は経力宗也と。〽口車 うそ八百で 引とても (タラシ入れる事也・だまされる)御利益見ねば のる人もなし物しり顔して時機不相応の法門しても。御利益なければだまされて。よる者も。やがて散行也。〽琵琶の弟子 一人ふえては二人へりと云句あり 当講の落武者等 興門派等の人に
お祖師さまは、法華経の信心は現証御利益が顕れることが真実の証拠である。と教えてくださいました。また門祖聖人は、御題目の御経力を実感できる信心を目指しなさい。と仰せです。
◆真実を見極める◆
そして厄介なのは凡夫には真実を見極める力がないことです。
- ニセモノを本物と偽る
- 都合の悪いことを隠す
- ありもしないことを言いふらす
私たちは佛立信者として、毎日お参詣に励み、御題目口唱し、御法門を聴聞させていただくことが大事と教えていただいております。だからこそ善し悪しの判断やさまざまな問題を乗り越えることができるのです。
故にお互いは、凡夫の貪欲心に惑わされることなく、常に教えに従う用心深さを持って、ご信心をさせていただくことが肝心とお示しの御教歌です。
合 掌