2024-07-01 00:10

令和6年7月 誌上法門

住職 日堅

御教歌

そしりたる 人も信ずる 妙法は  めにみえてこそ 御利益はあれ

 御法の真実なることが信じきれない人は、まだ御利益も知らない人です。故に真実を知る方法は、御題目口唱に徹する以外にない訳で、お互いは折伏をもって御利益感得の道をハッキリ示すことが肝心とお示しの御教歌です。
御法とのご縁の結び方◆
順縁(じゅんえん)
 信心増進の人。素直に御法のみ教えをいただくので、御利益を頂くのも早く、懺悔、改良も早い。
逆縁(ぎゃくえん)
 信心を軽んずる人。この人に信心を起こさせるには折伏・慈悲・現証をもって勧めることが大事。
 順縁・逆縁いづれにしても、御法と御縁さえ結んでおけば、成仏の道は開けてきます。末法は逆縁正意と心得て折伏行に励むのです。

佛立開導日扇聖人御指南

そしるは御縁のはじめ也
そしりたるも難治(なんじ)の病(やまい)には謗法(ほうぼう)懺悔(さんげ)入講して現証の御利益を蒙(こうむ)るは妙法の御慈悲也。
因謗堕悪 必有得益(いんぼうだあひつうとくやく)
と仰せです。御指南のわけは、
 世の中には「逆恨み」ということがあるように、善意を悪意と受け取る人がいます。人間関係がこじれると、不信感が増し、しまいには争いごとになってしまいます。お互いの謗法罪障という重い病気を治すには、上行所伝の御題目しかないことをお伝えし、御利益を頂かせることが妙法の御慈悲なのです。妙楽大師(みょうらくだいし)も「謗(そし)るに因()りて悪に堕()ち 必ず益を得るが由(ごと)し」と、仮に法華経を謗って堕獄したとしても、縁を結んだことに違いないのであるから、いづれ必ず得益を受ける。と仰せです。
本当の慈悲心◆
 野菜ぎらいの子供に、親は様々な工夫をして何とか食べさそうとします。リハビリの必要な人に理学療法士は痛がっても施術する。これは決して憎いからではなく相手が良くなることを願っての思いやりから来るものです。
*大津市保護司殺害事件
 とくにご信心をお勧めさせていただくとき、素直に聞き入れてくれる人は少なく、反発されることのほうが多いでしょう。しかしそのようなときでも、いつかは相手が御題目の尊さに気づき、御利益を頂いてよろこぶ姿を思いながら、粘り強くお勧めさせていただくのが本当の慈悲なのです。
 故に、もし謗られることがあったとしても、とにかくご縁を結んでおけば、何かのきっかけで信心にめざめることがあります。私たちは常に結縁のご奉公に励む信者になることが肝心とお示しの御教歌です。      合 掌