ほんもんぶつりゅうしゅう

岡山 妙現寺


2022-02-05 16:50

九州から全国へ。佛立宗の若者が百ヶ寺を訪ね歩く。ご信者目線で応援を!

「ありがとうございます。永石朗之さんが、全国100ヶ寺を参詣する旅をしているのをご存じですか?」

 これは、当山で私とLINEで繋がっている川越さんから、1月8日(土)のお昼前、突如送られてきたメッセージです。
  永石さんは存じません。当日は朝参詣→組長会議→総務部会と鬼のスケジュールでしたし、ちょうどトイレに入っている時でしたので、なんのこっちゃと思いながらも、川越さんが間違いメールされたんだなと思い、そのまま2階の会議室で熱い会議を行っていました。ところ・・・いきなり見た事が無い若者が・・・。ん?、もしかしてもしかすると?? という訳で、この永石さんが福岡を出られて4日目、1月8日の日中に妙現寺を突然訪ねられたのでした。川越さんはInstagramで永石さんをフォローされており、そろそろ妙現寺に到着ではないかと心配し、私までLINEをお送りくださった様でした。
  当日はお昼から一組の初講があり、ちょうどいいタイミングとお参りをされましたので、その後に自己紹介のご挨拶と記念撮影も。聞けば光薫寺の小林ご住職からのお勧めもあり、思うところあって佛立宗の寺院を100ヶ寺訪ねる旅に出たばかりだとか。

 一応の連絡先を交換し、当日は次にまた別の寺院へのお参りがあるとの事で、慌ただしくお別れをしましたが、彼の書かれてきた(現在進行形)のInstagramnote(ブログ)を拝見しましたところ、長い間に渡る心の病との戦いと、昨年からの社会人生活で、随分と悩み苦しみ、今がある様子を知る事が出来ました。

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 凄い行動力である事は言うまでもありませんが、永石さんは出来る範囲でご自身の事を表に出されています。ブログでも毎日の様に新しい気付き、これまでの反省、これからの目標と抱負などを語られています。そういった事から、至る所でお教務様を始め、ご信者の皆様からもお折伏を受けておられる様子が伺えます。お折伏とは、怒られるという意味ではありません。こういった考えもあるのでは?と問題提起される事に近いと思います。そしてその日のブログで最後に行きつくところが「改良」。私達が最も重要視している信心改良・自身の改良です。

  旅へ出る事や、SNSで発信すること自体は珍しくも新しい事でもありませんが、佛立宗において、それも20代の若者が、臆せずしてご自身の事をさらけ出し、答えのないものを見つけるかの様に全国の寺院を訪ね歩く。これは非常に新しい試みです。

 私達はご信心・ご奉公に気張ろうと決意する事はありますが、でもいざ始めていくと、とにかく壁にぶち当たります。時にはアドバイスすら障害になり、先に進めない事も日常茶飯事に起こります。そこを押してさらに前へ一歩。これがご奉公の醍醐味ではありますが、そこには次の壁が。社会からはなかなか教わる事が出来ない、もがいて、もがいて、前に進む事を、ご奉公から体得できます。しかしここには自分自身と向き合うという、孤独との戦いがあります。

 社会との接点を重視しながらも、ご信心にひたすら頼る永石さんのお姿に、ご信者として皆様も何かを感じ、明日からのご奉公にお気張り頂けますことを願っております。

岡山妙現寺 岡田