2024-10-27 16:26
ご信心のルーツをしる
博多光薫寺様の高祖会を晴天の中で奉修させていただくことができました。
妙福寺からは総勢22名の大団参でのお参詣となりました。
前日には、参詣部の皆様にお世話をいただいて、元寇資料館や志賀島にも行くことができ、貴重な機会をいただきました。本当にありがとうございました。
今回の高祖会は「ご信心のルーツをしる」のテーマで奉修されました。
妙福寺と光薫寺、松本家と小林家のルーツに触れて御法門させていただきました。
私が光薫寺様に初めてお参詣したのは41年前。
日操上人が法臘50年を迎えられた時に、自分が生まれた時の御本尊・御尊像様に御礼参詣させていただくということでお参詣させていただいたのが初めてでした。
日操上人は大正5年9月、朝鮮半島に建立された釜山長松寺でお生まれになられました。その釜山長松寺に護持されていた御本尊・御尊像様が光薫寺様で護持されてあるんです。
朝鮮半島にご弘通されてきたのが、明治後期、日本国内から朝鮮半島に移住していく人が増えると共に、ご信者も移り住んで、お題目のご信心が伝わっていきました。初めは安田日州上人(現素師)が釜山に入りになりました。
安田お導師が釜山にお入りになって、そこから京城(ソウル)・平壌(ピョンヤン)などにご奉公されていたそうです。今回妙福寺に眠っていた古い書類を調べてみると、京城の親会場の写真も出てきました。
そこには「朝鮮支部規定」と書かれてあり、ご奉公の仕方、お教化の誓願者、御教歌、御法門もメモされていました。その中にハングルで無始已来の発音やお題目の発音が書かれていたんです。日本人を通してとなりますが、現地の方にもご信心を伝える工夫をされていたことを垣間見ることができました。
さらに朝鮮半島でも北部にまでお教化が各地でできたことからご弘通の拠点を築かれ、安田お導師は京城を拠点にされることになり、私の曽祖父、松本清学師(後の日華上人)が釜山に渡ってご奉公させていただくことになりました。釜山支部の土地を建立された時の写真も綺麗に残っています。
場所は定かではありませんが、めっちゃかっこいい写真だなと思っています。ご弘通の気合いというか、意気込みを感じる写真です。
大正五年には清学師が正式に釜山支部担任に就任して、当初あった南濱布教所という所が手狭になったことから寺院建立を誓願され、大正9年、草場町というところに釜山長松寺を建立されることになります。
大正14年に、清学師が正式に長松寺住職に就任し、この釜山長松寺で事務局長をされておられたのが、小林熊雄様、後の光薫寺開基・日源上人だったんです!
大正14年から数えて今年で99年。来年は100年。100年前に二人の曽祖父が一緒にご奉公していたんです。
本門法華宗の管長に当てた届出の下書も出てきました。当時は本門法華宗の中に本門佛立講がありましたから、お寺を建立する時には本門法華宗に許可を得る必要がありました。代表者の名前と経歴と住所なんかが書かれていますが、「小林熊雄」とあり、左には長松寺創立者の筆頭にお名前が書かれているんです。
大正5年に撮影された写真は、小林ご住職から大叔母様にお願いしてお送りいただいた写真です。大正5年には佛立第三世日随上人が講有巡教として釜山長松寺にお参詣された記録がありますから、その時のお写真ではないかと思います。
日随上人、松本清学師、小林熊雄様(日源上人)に加え、野原日海上人、そして佛立第十二世講有日宥上人のお姿も見えます。
清学師・日華上人が住職を退任される際に、釜山支部から送られた感謝状もありました。松本清学師(日華上人)は昭和元年に本国に帰国され、昭和5年10月まで住職としてご奉公されていたようです。
日源上人は昭和12年には本門法華宗から大陸弘通開教司監に任命され中国大陸へのご奉公をされ、ニカ寺を建立され、さらに戦後には光薫寺や松薫寺を草創されるご奉公をされたと伺っています。
「ご信心のルーツをしる」というテーマでしたが、懐古主義になれというわけではありません。
今、目の前に出会っている人も何も縁なく出会っているのではない、良縁、悪縁もありますが、長い時間の流れの中で縁あって出会っている。
だからこそ、今日の、私たちこのお参詣、ご奉公が、20年後、30年後の誰かのご信心のルーツになるかもしれない、それは100年前の御住職と局長さんが、世のため、人のため、御法のために奔走しておられた。その子孫が、また出会って、そのご奉公・菩薩行に思いを馳せて、万分の一でも報いることができればと思ってご奉公させていただいている今が、その証明です。
同じように、100年前の過去は、50年後からみた私たちになるかもしれません。
今すぐに行動を起こしてもすぐには結果は得られない、目には見えてこないかもしれませんが、ご信心で結ばれたご縁は、必ず御法のもとで結ばれる。
悪縁を良縁に、良縁を仏縁に、仏縁を菩薩行の縁にして結んでいただけると思って、縁ある人に一遍のお題目でも届けられるよう、菩薩行に励ませていただければありがたいと思います。












